年賀状というのは、昔から、1月1日に着くように出すのが、一般的だったのだろうか。 郵便局に行くと、もう12月中旬から年賀状用の箱が据え付けてあり、まとめて投函できるようになっている。 夫は、何でも早くやる方なので、12月になると、年賀状の用意に取りかかる。 デザインを考え始め、いくつかのひな形を自分で作り、文面を考え、24,5日頃には、いつでも投函できる態勢になる。 しかし最近は、周辺に、年末に亡くなる人があったり、不祝儀の報を聞くことも、少なくないので、あまり早く投函しないようにしているが、それでも、28日までには、送ってしまうらしい。 そうすれば、元旦初日に確実に配達されるようである。 私は、何でも人より遅いので、28日までに年賀状を投函できるなんてことは滅多にない。 大晦日の夕方になったり、年が明けてから、受け取った年賀状を見て、その相手に出すという事態になることが多い。 暮れは気分が慌ただしく、「おめでとうございます」なんて、書く気にならないというのは言い訳で、要するに、手順が悪いのである。 正月に受け取る人の気持ちになって出すのが、年賀状の趣旨なのであろう。 年が明けて、やっと、そういう気分になって出した年賀状は、早くても1月4日、場合によっては7日、8日になってやっと相手方の郵便受けにはいる。 タイミングを外して届いた年賀状は、気の抜けたビールみたいで、あまり嬉しくないかも知れない。 それを承知していながら、今回も私は、年内には賀状を出せず、夕べ夜中まで掛かって、年賀状を仕上げた。 おせち料理を食べ、家族で正月を祝い、息子夫婦が引き払ったあとの作業である。 昨年の年賀状の写真を取り替え、文面も新しくし、一枚一枚手書きで宛先を書き、今日、出先のポストに投函した。
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