今月23日の公演を控えて、合唱の練習も、4日のオーケストラとの合わせで、一応終わり、あとは、19日のゲネプロ、23日の本番を残すこととなった。 今年2月に、キックオフミーティングしてから、参加者が月に一度都心に集まって練習、秋からは現役学生との合同練習も加わり、回数も月に2回、3回になって、どうやら本公演まで来た。 学生時代の合唱団が、昨年創立50年を迎え、その記念に、OB、OGとの合同演奏の話が持ち上がった。 準備もあるので、実行は1年遅れの今年、51回目の定期演奏会に、それが果たされることになり、演奏会最後のプログラムに、若い現役生に混じって、OBたちが歌うわけである。 演目はモーツァルトのハ短調ミサ。 振るのは、私より12年若いOBの、モーツァルト専門家。 国立大学教授でもある。 彼は、学生時代、合唱団の指揮者を経験したことがこうじて、いったん文学部の美学芸術学科を卒業してから、あらためて芸大の大学院に進み、音楽研究家の道に進んだ人。 モーツァルト研究を専門として、著書も沢山ある。 その人の指揮で、今回のステージが実現されることになった。 通り一遍でないモーツァルトの話を聞きながらの、練習は、なかなか充実していた。 中高年の多いOB、OGだから、昔のような声は出ないし、健康状態や家族の事情で、途中でギブアップした人もいるが、それでも、100人近く残り、現役生と合わせ200人がステージに上がる。 どんな演奏になるやら、楽しみであり、不安でもある。 「OBと現役が、なるべく混ざって、並んでください」という指示が出ていたが、実際には、最前列に場所を占めた私たちソプラノOGの間に、若いスマートな現役生が、体を縮めるように入っていて、何だか気の毒だった。 男声は紺のスーツに赤いネクタイ、女性は白いブラウスに黒のロングスカート。 現役生は、入部すると直ぐ、衣装をあつらえるそうである。 貧乏な学生時代を送った私たちは、演奏会でも、男声は詰め襟の学生服、女声は、白いブラウスと黒のスカートだったが、ロングではないし、形も様々だった。 男声の詰め襟が、ジャケットに替わった頃から、世の中が、だんだん豊かになってきたのかも知れない。 今回の公演が済むと、来年は秋に、ウイーンに演奏旅行に行く計画が、今の指揮者の元で進められている。 聖堂の中で、モーツァルトのレクイエムを歌う。 年明けに、練習開始となる。 しばらくヨーロッパにも行っていないので、いい機会である。 観光を兼ねて、参加することにした。
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