沢の螢

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大人力
2004年09月29日(水)

珍しく早く起きて、見たテレビの話題。
最近「大人力を試す」類の本が次々と出て、爆発的に売れているとか。
ひと頃「バカの壁」(率直に言ってイヤな題だね)の著者の物がベストセラーになり、その前は、「声に出して読みたい日本語」に連なる一連の本だった。
「世は歌につれ」ではないが、本屋に行けば、世の中の動きが解ると言うところだろう。
最寄り駅のターミナルビルには、比較的大きな本屋があるので、出たついでに、立ち寄るが、「大人力」関連は、気づかなかった。
大人力を試す100問などという本があり、テレビで取り上げていた例は、大体こんなことである。

問題:得意先との約束の時間ををうっかり忘れ、遅れてしまい、待っている相手から電話が掛かった。どうするか。
答1.言い訳せず、率直に謝る。
答2.「え?・・時ではなかったですか」と、勘違いの振りをする。
答3.「会議が長引いて・・今から駆けつけます」と、それらしく慌てる。
答4.電車や、道路の混み具合など、不可抗力を言い訳にして、自分のせいではないことを説明する。

テレビに出ていた人たちの答は、1と3に分かれた。
私の答は、1である。
ところが、正解は2で、それが、大人力なのだという。
冗談じゃない。
そんな直ぐバレるような言い訳なんかするより、遅れて相手を待たせた事実は事実なのだから、それをを認め、素直に謝ったほうが、好感が持てるではないか。
しかし、その本によると、ウソをつくのでなく、勘違いとしたところに、相手が許す余地があるのだという。
へえ、それが大人なのか。
私だったら、そんな人とは、付き合いたくない。
テレビで見た範囲だから、本全体を読めば、ニュアンスの違いがあるかも知れないので、一般化した話として書いているが、この種の本を買っていくのは、二十代、三十代の男性が大半だという。
子どものまま成人し、社会に出て、人との付き合い方もわからぬ人が増えていると言うことであろうか。
「恋愛力」なんて本も出ているらしい。
マニュアルがないと、恋愛も出来ないのかと、心配になる。
100点を取ったら、上手な恋愛が出来るというのだろうか。
そういえば「老人力」という本が流行ったこともあった。
外見は、立派な老人なのに、自分では老人だと思っていない人たちが読んで、話の種にしていた。
老人は、この種の本を読んでも、ごもっともとは思わないから、あまり害はないが、若い人が、人間関係に関することをハウツー本で読む場合は、どういうニーズなのだろう。
テレビの聞きかじりで、あまり余計な講釈は出来ないので、今度、本屋で、立ち読みでもするか。
投稿記事

大人力
2004/09/29 15:42
珍しく早く起きて、見たテレビの話題。
最近「大人力を試す」類の本が次々と出て、爆発的に売れているとか。
ひと頃「バカの壁」(率直に言ってイヤな題だね)の著者の物がベストセラーになり、その前は、「声に出して読みたい日本語」に連なる一連の本だった。
「世は歌につれ」ではないが、本屋に行けば、世の中の動きが解ると言うところだろう。
最寄り駅のターミナルビルには、比較的大きな本屋があるので、出たついでに、立ち寄るが、「大人力」関連は、気づかなかった。
大人力を試す100問などという本があり、テレビで取り上げていた例は、大体こんなことである。

問題:得意先との約束の時間ををうっかり忘れ、遅れてしまい、待っている相手から電話が掛かった。どうするか。
答1.言い訳せず、率直に謝る。
答2.「え?・・時ではなかったですか」と、勘違いの振りをする。
答3.「会議が長引いて・・今から駆けつけます」と、それらしく慌てる。
答4.電車や、道路の混み具合など、不可抗力を言い訳にして、自分のせいではないことを説明する。

テレビに出ていた人たちの答は、1と3に分かれた。
私の答は、1である。
ところが、正解は2で、それが、大人力なのだという。
冗談じゃない。
そんな直ぐバレるような言い訳なんかするより、遅れて相手を待たせた事実は事実なのだから、それをを認め、素直に謝ったほうが、好感が持てるではないか。
しかし、その本によると、ウソをつくのでなく、勘違いとしたところに、相手が許す余地があるのだという。
へえ、それが大人なのか。
私だったら、そんな人とは、付き合いたくない。
テレビで見た範囲だから、本全体を読めば、ニュアンスの違いがあるかも知れないので、一般化した話として書いているが、この種の本を買っていくのは、二十代、三十代の男性が大半だという。
子どものまま成人し、社会に出て、人との付き合い方もわからぬ人が増えていると言うことであろうか。
「恋愛力」なんて本も出ているらしい。
マニュアルがないと、恋愛も出来ないのかと、心配になる。
100点を取ったら、上手な恋愛が出来るというのだろうか。
そういえば「老人力」という本が流行ったこともあった。
外見は、立派な老人なのに、自分では老人だと思っていない人たちが読んで、話の種にしていた。
老人は、この種の本を読んでも、ごもっともとは思わないから、あまり害はないが、若い人が、人間関係に関することをハウツー本で読む場合は、どういうニーズなのだろう。
テレビの聞きかじりで、あまり余計な講釈は出来ないので、今度、本屋で、立ち読みでもするか。






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