沢の螢

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台風来たる
2004年09月07日(火)

台風が次々と訪れてきて、テレビは、そのニュースを優先的に放送している。
立ち木が大きく揺れている姿、傘がおちょこになって、立ち往生している女性、ひっくり返った自転車の列や、吹き飛ばされた看板等々・・。
いつも不思議に思うのは、そんなひどい雨と風の中でも、レインコートを着たり、長靴を履いたりしている人が、あまりいないことである。
特に女性は、こんな嵐の中でも、傘はさすがに差しているが、レインコートは着ないし、雨靴もほとんど履いていない。
若い女性など、ミュールとか言う、踵の付いていないような剥き出しのサンダルで歩いている場合さえある。
足元は当然濡れるし、歩いている間に、服だって、びしょぬれになるのではないだろうか。
ニュース画面でなく実際に外出する度に、いつも感じる。
小雨ならともかく、余程の雨でも、最近は、雨具という物を身につけなくなった。

私は、踝まであるオレンジ色の、たっぷりしたレインコートを持っていて、強い雨の時は、ためらわずそれを着る。
そしてゴムの長靴を履く。
歩道を歩いていて、乱暴な車に、雨のしぶきを掛けられても、平気だ。
ゴムの長靴は、足元を流れる雨水から、守ってくれるので、天気の良い時と同じ速さで歩ける。
ショルダーバッグを掛けた上からでも、羽織れるレインコートは、真夏は暑くてつらいが、屋根のあるところに入ったら、すぐに脱いで、ポリ袋に入れればいい。
なかの服は乾いているので、濡れた服を着たままにしている不快さもない。
何故、みんな雨具を付けなくなったのだろうか。
その分荷物が増えるとか、長靴は、電車の中で格好が悪いとか、雨具を付けたくない理由がいろいろあるのだろうか。
服一丁も、大事に着ていた昔と違い、今は、安い服が何着もあるし、濡れてぐしょぐしょになった靴は、惜しげもなく捨ててしまうのだろう。
交通機関が発達して、雨の中を長時間歩くと言うこともないから、思ったほど濡れることもないのかも知れない。
レインコートに雨靴という出で立ちで、街中に出るのは、本当に少数派になった。



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