沢の螢

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耳石
2004年05月07日(金)

夫がスポーツクラブに出かけている間のこと。
いい天気なので、私は洗濯をし、それを干そうとしてベランダに出た。
シーツを竿に掛けようとして、両手を伸ばした。
竿は少し高い位置にあるので、上を向いた格好になる。
シーツを伸ばし、端をピンチで止めようとしたとき、急に体が、左によろけて、立っていられなくなった。
傍の椅子につかまったが、崩れそうになる。
とにかく、這って家の中に入り、窓の鍵を閉めた。
そのまま床に寝転がった。
私の頭にひらめいたのは、「脳卒中か」と言うことだった。
その場合は、動かないほうがいいのだろうが、救急車を呼ぶにしても、電話が要る。
また這って、携帯電話のある場所に行った。
頭痛はないし、手先、足先も動く。
歌も歌える。言葉もしっかりしている。
数字を数えてみたが、それも大丈夫である。
脳ではなさそうだなと思った。
携帯で、夫に掛けると、留守モードになっている。
スポーツクラブで、トレーニング中か、風呂に入っているらしい。
メッセージだけ入れて、そのまま床に寝た。
救急車を呼んでも、玄関に鍵が掛かっているし、意識があるから、急を要することではなさそうだ。
それから1時間くらい経っただろうか。
ガレージに車を入れる音がしたので、夫が帰ってきたと解った。
玄関を開けて、夫が走り込んできた。
「どうした」という。
ことの次第を話し、そっと立ち上がってみると、ふらついてはいるが、何とか立っていられる。
「救急車を呼ぼうか」と夫は言ったが、午後から、いつも掛かっている内科の医者に行くことにして、昼食を摂った。
吐き気はないし、食欲もある。
「貧血じゃないの」と夫が言う。
15,6年前まで、私は慢性的貧血があったが、最近は指摘されていない。
午後の診療時間になったので、夫に連れて行って貰った。
車で、15分くらいのところにある医院である。
昔入院したときの大学病院で、若い研修医の女の先生に世話になったが、その結婚相手が内科の先生で、市内で医院を開業、現在に至っている。
夫も私も、そこで検診や、何かの時の世話になっている。
今日は、連休明けということもあって、混んでいた。
1時間くらい待った。
問診で、先生の見立ては、「耳石が三半規管に当たったせいでしょう」という。
人間にも、耳石というものが出来て、それが、平衡感覚を司る三半規管に触れると、目まいを起こすのだという。
加齢や、過労などの原因で、珍しくない症状らしい。
「念のため、脳も調べましょう」と予約を入れ、血流をよくする薬を処方されて帰ってきた。
夕方から「神学講座」に行くことになっていたが、休むことにした。
最近、寝不足が続いていたので、当分、11時に寝ることにした。



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