沢の螢

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秋晴れ
2003年10月30日(木)

家の中でも、一階と二階では、温度差があるようだ。
朝、日が昇り、少し暑さを感じて起きあがり、下に降りていくと、まだ、ひんやりと寒いくらいである。
2,3度の違いがあるのではないかと思う。
今日は、日中は、ほどよい陽気だった。
振り込みなどがあって、郵便局に行き、図書館で借りた本を返し、ついでに、3冊ほどの、連歌関係の本を借りると、本が重いので、一旦帰宅した。
玄関先に、宅配便が届いている。
段ボールに入ったジャガイモだった。
夫が公開しているホームページには、写真のコーナーがあり、デジカメで撮った四季折々の写真を載せている。
ひと月ほど前、北海道の人から、夫宛にメールが来た。
ホームページに載ったジャガイモの花の写真を、使わせて欲しいという趣旨だった。
面識はなく、ホームページを見て、言ってきたのである。
農家の人で、ジャガイモを出荷している先のホテルのロビーに、宣伝用のジャガイモの花の写真を飾りたいと思い、いろいろ探して、夫の写真が目についたのだという。
ちゃんと礼を尽くして言ってきたので、承諾し、あらためて写真を送ってあげたら、その御礼にと、収穫したジャガイモを一箱、送ってきたのだった。
夫は、ホームページを、普通に公開している。
地味で、どちらかというと固い内容なので、掲示板に訪れる人も、少ないようだが、たまにはこんなことがある。
私のホームページは、もっと地味で、しかも、自分から全くと言っていいほど宣伝もしないので、公開とは名ばかりである。
友人達は、私がホームページを作っていることは知ってはいるようだが、URLも教えていない。
ただ、連句という共同作品の場に参加してもらっているので、その人達には、別サイトを作って、そちらを見てもらっている。
ほかに、URLを教えていなくても、何か目的があって、検索で探し当てて、こっそり覗いていた人もいたらしい。
友好的態度で見ているのではないから、「見ています」なんて挨拶もない。
別に挨拶などしなくても、ネット上のルールを守って、見る分には、仕方がない。
「誰それさんが、こんな名前で、このタイトルでホームページを公開しています」なんてことを、やたらに触れ回ったりしたら、それは匿名性を守るべきネットの法則を侵したことになるので、プライバシー侵害にあたる。
こちらも、防御策をこうじなくてはならない。
現在は、そのたぐいの人たちは、いなくなったようだ。
夫婦であっても別人格なので、夫と私は、お互いのページをリンクしていない。
夫は、自分のページを、友人知人に公開しているので、時々「奥さんのホームページも、見せてくださいよ」と言われることがあるらしい。
「ダメなんです。私にも、教えてくれないくらいですから」と断ると、「どうしてですか」と訊かれる。
「何だか亭主のワル口とやらを書いているらしいので、具合が悪いんでしょうよ」と答えたそうだ。
その通りである。
公開するが、公開しないと言うのが、私の行き方である。
天敵はもちろん困るが、友人知人、亭主の関係者でも、私のホームページを見るなんて考えただけで、ぞっとする。
そんなことになるくらいなら、潔く、閉じるつもりだ。



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