沢の螢

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シネマ落語
2003年10月19日(日)

落語家の立川志らくが、シネマ落語というのを、あちこちでやっている。
洋画を、江戸時代の日本の風俗に置き換えて、落語仕立てにするという試みである。
たまたま近くのホールで、ビリー.ワイルダーの名作と落語をセットにして、上演するので、見に行った。
今日の映画は「お熱いのがお好き」という映画。
言わずと知れたジャック・レモンとトニー・カーチス、それにマリリン・モンロウが絡んでのコメディ。
1930年代のシカゴ、禁酒法時代に、多くのギャングが輩出した時代背景をパロディに仕立ててある。
ギャングの殺人現場を目撃した、芸人のトニーとジャックが、彼らの手から逃げるため、女装して女ばかりの楽団に加わる。
マリリン・モンロウは、その楽団の歌手である。
そこで、起こるざまざまな悲喜劇を、面白く映画にしていて、飽きさせない。
洒落たセリフも随所にあり、最後は明るく終わるのがいい。
マリリン・モンロウは、今見ると、セクシャルというよりは、可愛い女である。
古いフィルムなので、時々途中で切れて、映画が中断したりしたが、観客は、市内の住民達がほとんど、辛抱強く上映再開を待ち、そんなところも、ローカルの催しの良さであろう。
私が子どもの頃、夏休みになると、近所の小学校の校庭などで、青空映画会があり、その時も、機械の故障や、フィルムが切れたりで、映画が中断することはあった。
そんなことを思い出した。
映画が終わると、今度は志らくが舞台に登場、見たばかりのアメリカ映画を、江戸の話に置き換えて、語るのである。
禁酒法の話は賭博に置き換え、ギャングはヤクザに、人情話は町人と遊女に置き換え、という具合である。
客は、話を聞きながら、映画のシーンを反芻して、愉しむという仕掛けである。
本当は、映画無しで、噺家の話術だけで、映画を語り、客を喜ばせるのが芸なのだろうが、全く映画を見てない客には、限界があるのかも知れない。
市のホールでは、11月にマレーネ・ディートリッヒの「情婦」、12月には「アパートの鍵貸します」と志らくの落語を組み合わせて上映する。
すべてビリー・ワイルダー作品である。
ほかにも、国立劇場で明日、ウッディ・アレンの「マンハッタン」と志らくがある。
古典落語とまた違って、こういうものも、面白い。
芸術の秋、さまざまな行事が目白押し。
新宿のカルチャーセンターから、「詩の朗読」講座の案内が来た。
自作の詩を朗読するというもの。
朗読には、興味があるので、行って見ようかと思っている。
小さなライブハウスでいいから、いつか自作の詩を、ピアノ伴奏入りで朗読したいというのが、ひとつの夢である。



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