昨日は、42日ぶりに電車に乗って、都心まで出かけた。 ある大学の公開講座に出席するためである。 足の骨折以来、家に籠もっていたが、もう6週間経ち、新しい骨も出来ているので、いつまでも、引きこもり状態を続けるわけにはいかない。 「社会復帰」は10月からと決め、ギブスが取れてから2週間は、家の中でのリハビリに徹した。 リハビリと言っても、特別なことをするわけではない。 居間と台所、私の書斎の間をいったり来たりするだけで、結構な歩行の量になる。 階段の上り下りは、日に何度かするので、自然にリハビリになる。 ずっと夫に任せていた家事を、夫が「大政奉還」するというので、外回りやゴミ出し以外の仕事は、元通り、私がやることになった。 一昨日は、近所のスーパーに一緒に行ってもらい、買ったものを家まで運んでもらった。 まだ自転車に乗るのはコワイ。 思わぬことで、足に力が入って、骨がポキリといきそうな気がする。 理屈の上では、そんなことはないのだが、左右のバランスが悪くなっているような不安がある。 そこで、まずは近場を歩くことから始めた。 休んでいる間に、季節が変わり、スーパーの食料品も、様変わりしている。 夫は料理が一番苦痛だったようで、半調理品や、ナマのまま食べられる豆腐、はんぺん、トマトや果物を、切ったり洗ったりするだけで精一杯だったので、食生活がずいぶん偏ってしまった。 「入院しててくれれば、君の分を作らなくて済むのに」と、よく言っていた。 自分だけなら、どこかに食べにいったり出来るのに、私がいたために、食事抜きというわけに行かなかったのである。 洗濯物を干したり取り込んだり、習慣にないことは忘れてしまうので、時々私が、座ったまま指図したりした。 おとといは「全快祝い」ということにして、ワインを開け、乾杯した。 昨日の公開講座は、一緒に行く友人がいるので、駅で早めに待ち合わせた。 時間があるので、駅ビルの中のイタリア料理の店に入り、パスタを食べた。 それからゆっくり大学構内に入り、講座の開かれる会場に行った。 この大学の社会人公開講座は、20年ほど前から、時々通ったことがあるので、懐かしかった。 6時45分からの講座なので、始まる頃には、暗くなっていた。 「俳句研究」と題した講座は、講義と実作を取り混ぜて、進行することになっている。 昨日は、全体のアウトラインを話し、来週から俳句、連句の実作があるというので、楽しみである。 週一回、12回続く。終わるのは、12月半ば過ぎ、そう考えると、今年も、そう長くない。 授業が終わって、駅までの道を歩きながら、「疲れたね」ということになり、駅構内のコーヒーショップで、濃いめのコーヒーを飲んだ。 久しぶりに話も弾んで、家に帰ったのは10時過ぎ。 夫が心配顔で迎えてくれた。 今日は秋晴れ。 夫は蓼科に行った。 山荘を閉めるためである。 私も行きたかったが、今回は、残って、こちらの秋支度をすることにした。 夏物、冬物、処理しきれないまま、あちこちに散乱している。 寒くならないうちに、片づけねばならない。 連句の作品集を作る仕事もあるし、忙しくなりそうだ。 蓼科は、秋の日射しが降りそそいで、とても、いい景色だとか。 4,5日、家から離れれば、夫にとっても、いい骨休みになるだろう。 私は、郵便局に手紙を出しに行き、図書館に寄って、6冊ばかりの本を借りた。
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