妄想日記 

2002年03月25日(月) SO PURE(オカツカ)

久々に准一くんと遊ぶことになった。
今クールはお互いドラマが入っていて忙しくて中々逢えなかったから、久しぶりに見た気がする。
ブラウン管越しなら毎週見てるけど・・・それでもこうやって逢うのとは全然違う。
「久しぶり〜」
「ん」
少し笑って返事する准一くんにドキっとした。
逢えなかったのはほんの少しの間だけど。なんか変わった気がする・・・かっこよくなったような・・・?
ドラマの影響かな、リュージと目の前の准一くんがダブって見える感じがして。別人なような気さえする。
今までも充分かっこよかったけど、それとはまた違った雰囲気で。見たことない准一くんにドキドキした。
「痩せた?」
「え?!・・そうかな?」
ぼうっとしてたから返事に遅れたけど。俺の顔をじっと見る准一くんに、自分が今どーいう状況だったか思い出す。
そういえば今は「食べられない時期」だった。
毎年周期的にやってくるからあんまり気にしてなかったけど・・・・痩せたかな?


俺の答えに准一くんは考えるような仕草をしたあと、突然手を掴んできた。
「予定変更」
「え!?」
「今日は岡田家に招待する」
そう言って手を繋いだまま駐車場まで連れていかれて、そのまま准一くんの車に乗せられる。
急なことにさすがに驚いて戸惑ってる俺を余所に、准一くんは車を走らせる。
「タカシ」
「なに?」
「ご飯食べてないだろ?」
「・・・うん」
嘘言ってもバレると思うから頷くと、准一くんはタメイキをついた。
「やっぱりな・・・」
「だけど!今日1日遊ぶくらい大丈夫だよ?」
准一くんと久しぶりに会えるって、遊べるって。ずっと楽しみにしてたのに、俺のせいで潰れるなんてイヤだ。 
「だけど、俺がイヤなんだよ」
苦笑いしながら俺の頭をポンとする。
「そんな状態のタカシほっとけないし。第一、俺がイヤだし」
「でも・・・・」
「タカシが元気になったらいくらでも遊べるだろ?だから今日は俺の手料理で我慢してよ」
「え!?」
思いがけない言葉にビックリした。
准一くんが料理するっていうのは、番組とかで見たことあったから知ってるけど。まさか、これから作ってくれるなんて思わなかった。
「この前長野くんに夏バテに効く料理教えてもらったからさ」
だから今日は俺の家で我慢してよ。
准一くんの言葉に頷く。
すると准一くんはホッとしたような笑顔を向けてくれた。
それがまたリュージと被った。けれど・・・それはきっと准一くんがリュージに被ったんじゃなく、リュージが准一くんに被ったんだろうなって思った。
リュージが持ってる優しさは、准一くんが持っているものだから。
だから、なんだろう。





「准一くんの手料理かあ。楽しみだなあ」
「あんま期待すんなよ?」

そう言って笑う准一くんは、俺の大好き笑顔だった。


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薫 [MAIL]

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