Monologue

2006年07月04日(火) ねぐせ

明方に、ふと瞳が醒めて時計を見たら午前3時半だった。

最近ほぼ毎朝この時間に起きている、
いや、正確に云うと起こされている。

我家の愛犬ラン(シーズー・メス・2歳)に、である。

ここ最近、一ヶ月位前から、突然、新聞配達の人が来ると吠える様になった。

以前は無かった事なので今は、よっぽど怪しい人が配っているのだろうか?


だが実を云うと、今朝はランに起こされたのでは無い。

何故ならランは諸事情で昨夜から他所に預けられているからだ。

「ランがいないから明日の朝は、ゆっくり寝られるね」と母と話していたのだが、結局私も、そして母までもランが吠えるいつもの時間に瞳を醒ましてしまった。


想い起こせば2年前、
16年間飼った愛犬リンの死の哀しみに耐え切れず、僅か2か月後に同じ犬種であるランを飼ってしまった寂しがりな母娘である。


ランの吠える声も、そしてランを叱る母と私の声も聴こえない、
シンと静まり返った家の中に、
朝刊を差し込まれたポストが立てた“カタン!”と云う音が、やけに大きく響いた。


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