| 2006年03月21日(火) |
穢れちまった哀しみに |
『バッテリー』(あさのあつこ著)を読了。
数少ない友人の一人であるT村さんに、 「最近おススメの本は何?」と尋ねた処、この本を薦められた。 私は知らなかったのだが、かなりのベストセラーで度映画化もされるそうだ。 普段仕事と子育てで多忙な筈なのに、 ちゃんと本を読んでいるT村さんを改めて尊敬し直してしまった。
では本の感想を・・・・・・
中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引越してきた原田巧。 天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、 それゆえ時に冷酷なまでに他者を切り捨てる巧の前に現れた同級生の永倉豪は 巧と『バッテリー』を組むことを熱望する・・・・・・
小・中学生の男の子達が野球に夢中になっている姿が、 とても爽やかに書かれていて好感が持てた。 この年頃の男の子達は自分が夢中になっているモノに対して『妥協』する事を知らない。 その純粋な一途さがたまらなく愛おしい。
また天才少年巧の見事なピッチングに感化されて、 会社に野球クラブを作ろうとする周囲の大人達や 身体が弱くても自分なりに楽しい野球を始め様とする巧の弟青波の姿に深く共感した。
私は全く才能が無い癖にダンスやら芝居やら書物や歌を習っている。 若い頃は才能溢れる俳優さんやダンサーの方の素晴らしい表現を瞳にする度、 (あんな風に出来たら良いのに・・・・・・)とか(あの人みたいに美しく動けたら・・・・・・)と 羨望しつつ、 才能の無い醜い自分の姿を顧みて絶望の溜息を吐いていたのだが、 最近は年齢の所為か『自分は自分なりに好きな事を楽しく頑張って行こう』と 気楽に考えられる様になった。
それにしても巧と『バッテリー』を組もうとする豪の 「お前が好きじゃ」とか「『バッテリー』同士は夫婦みたいなもんじゃ」と云う発言に いちいち胸をときめかせてしまったワタクシは、やはり穢れてるなぁ(^^;)
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