『平面いぬ。』(乙一著)を読了。
この本は収録されている4作品共どれも非常に面白く、特に『BLUE』と云う作品には心を激しく揺さ振られてしまった。
骨董屋から買った不思議な手触りの布で作った5体の人形達は生命を持ち動く事が出来る。 姫・王子・白馬・騎士の4体は美しい人形だったが余り布で作られた青い肌の少女人形ブルーは醜い姿の為に持ち主の少女の愛を受けられない。
要領も悪く、頭も悪く、愛想も悪く、顔も悪く、おべっかも使えず、胡麻も擦れない私は、ブルーが持ち主の少女の愛を得ようと懸命に努力する姿にかなり感情移入させられてしまい読みながら泣いてしまった。
(もちろん私はブルーの様に健気では無いし純粋な心も持ち合わせていませんが(^^;))
ありのままのブルーを愛してくれたテッドの腕に抱かれて散って逝くラストシーンは美しかったけれど『美しい物語』と云うのは、やはり切なくて哀しい。
このピュアなラブ(?)ストーリーをティム・バートン氏がアニメ化して下さらないだろうか?とヒソカに願う。
他の収録作『はじめ』や『石ノ目』も面白かったし、表題作の『平面いぬ。』も可愛くて切ない物語だった。
お給料が入ったらこの本は絶対に買おう。
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