『暗いところで待ち合わせ』(乙一著)読了。
いやはや面白かった!余は満足じゃ(^^)
独り暮らしの盲目の女性ミチルの家にヒソカに入り込み隠れ住む殺人容疑者のアキヒロとの奇妙な同居生活。
ホラーよりもミステリーの要素が強い作品だが、もっと怖いサイコ・サスペンスかと思いきや、二人の心の交流に重きが置かれていた。
視力の有無とは無関係に外の世界との関わる事が不得手な二人が不器用な手段ながらも次第に歩み寄って行く過程の心理描写が見事な筆力で丁寧に書かれている。
私も人付き合いがかなり苦手なので、二人の気持ちに共感しながら読み進んだ。
乙一さんの作品は物語のプロットの見事さ、卓越した描写力、文章力が魅力的なのは勿論だが、私は、彼の作品に多く登場する『他人と上手くコミュニケーションを取れない主人公』達に深く共感を覚え、とても心惹かれる。
職場の人達と上手くコミュニケーションが取れず、独り黙々と働き、朝夕満員電車に揺られ続ける鬱屈した日々を送るアキヒロの心理が巧みに描写された文章を読んでいると、乙一さん自身にサラリーマン経験が無いと云うのが信じられなくなってしまう。
そんな訳でさくさく読み終えてしまったので、今日も会社帰りに図書館に寄って彼の著書を借りる予定。
まるで恋人にでも会いに行くかの様に私の足取りはウキウキと弾んでいるのだ、うふふふふ♪
でも借りるのはホラー小説なのだ、ぐふふふふふ(笑)
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