Monologue

2003年02月12日(水) ビター×スイート×バレンタイン 1

「お!イイねェvv」

『レオ×クラ×ンド純情商店街』の一角にあるディスプレイの前で足を止め、
レオリオは感嘆の声を上げた。

その声に、傍らを歩いていたクラピカは反射的に顔を上げて、
ショーウィンドーの方を見る・・・・・・と、

「な・・・・・・ッ!!!」

一瞬にして燃える様な深紅赤色に変化した瞳を大きく見開いて、クラピカは絶句する。

視線の先には、女性型のマネキン人形が、
“白昼堂々こんなの飾っちゃって、大丈夫なのでしょうか?”と疑いたくなる程、
エロエロ・・・・・・じゃ無かった、大胆なポーズをバッチリ決めている。

マネキン人形が身に着けている(・・・と云えるのかどうか?)のは、
肌地がスケスケに透けて見える程に薄い素材で造られた可愛らしいデザインのエプロンだ。

反射的に下を向いてしまったクラピカの遥か頭上でレオリオは
“う〜ん、イイねェvv”と、ニヤニヤしながらしきりに呟いている。

「やっぱ『裸エプロン』は男の永遠のロマンだなァvv」

「そんな下品かつ愚劣な格好の一体何処が“イイ”のだ?!全く・・・・・・」

瞳ばかりか、頬も、耳まで真っ赤に染めて俯いたまま、
恥ずかしそうに言葉を搾り出すクラピカの耳元にレオリオは唇を寄せて囁いた。

「こ〜んなの着て今度の『バレンタイン』にチョコ持ってお前に迫られたりしたら、
オレなんか一発で“グッ!”と来ちまうぜ♪」

その途端、細い肩がビクン!と激しく震え上がる。

「か・・・・・・勝手に来てろ!バカ!!」

鋭い口調で言い放つと、
クラピカはくるりと踵を返し、星型のお家へ向かってスタスタと歩いて帰って行ってしまった。

「お、おい!待てよ!冗談!冗談に決まってるじゃねぇかよ!」


“お〜〜い!”と叫びながら、レオリオは慌ててクラピカの後を追い掛けた。


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