去年『天才脚本家』と云う舞台を観た。
内容は国民に知られたらマズイ事件が表面化し掛けた時に、 わざと他の事件を起こしてそちらに人々の関心を移行させ、 元の事件を人々の記憶から消してしまう国家秘密工作員・通称『イレーサー』達の話。
物語中で『イレーサー』達が消した事件の具体例として 『新潟少女監禁事件』が取り上げられていた(あくまでもフィクションとしてですが)
実際にあの事件が報道された時、 同時に話題に上がったのが『お隣の国』へ拉致された人々の事件だ。
だが、 ”監禁されていた少女が発見された時、 新潟県警のエライ人達は何と麻雀をやっていた!”と云う報道の方に人々の関心は移り、 やがて『お隣の国』に拉致された人々の事件は口の端に上らなくなってしまった。
『天才脚本家』は大変素晴らしい舞台で、自分は観劇後ビデオまで購入してしまった位だが、 もちろん『イレーサー』等と云う工作員は架空の設定で実際には存在しない。
『お隣の国』の事件は昨今表面化し、拉致されていた人達も何人か帰国する事が出来た。
24年間も捕らわれていた数人の方々が生還出来て本当に良かったと思う。
亡くなられた方やまだ日本に帰る事の出来ない方の事を考えると胸が痛いが・・・・・・
『イレーサー』なんて工作員は存在しない。
実際に存在している事件を完全に消す事なんてやっぱり出来ないんだと、思う。 (自分が無知なだけで、本当は消されてしまっている事件は凄く多い様な気もするが)
でも、もし消す事が出来る人達が居るのなら、 現在『日本』を向いている『核弾頭』を真っ先に跡形も無く消してしまって欲しいと切望する。
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