Monologue

2002年07月25日(木) 殺人ストレッチの逆襲

私がダンスを習っているY先生は、大変気さく優しい方だが、その稽古内容は過酷だ。

昔のお稽古事の先生みたいに、ビシビシ厳しい事を言うのでは無い(むしろ逆(^^))が、

ストレッチを大変念入りになさるのだ。

これがまた!!凄く痛い!!!(><)


大きく脚を開かせた身体の上から全体重を掛けて押すのだが、
手だけでは無く、脚で踏むとか2人(或いは3人)で乗るなんて言うのは当たり前。

「痛ァ〜い!!」と泣こうが喚こうが、ニコニコ微笑いながら容赦無く押して下さる。

他にも、上半身を二つ折りにした上から思いっ切り背中を押すなど、
バリエーションは多々有り、暗黙に『殺人ストレッチ』と呼ばれて恐れられている。


でもそのお陰で、
自分の身体はこれ以上柔らかくならないとか、脚はもうこれ以上上がらないとか、
半ば諦めていた気持ちは180度覆された(^^)

(……で、またダンスを諦められなくなっちゃったのだよ、この↑お馬鹿さんは)

そんな過酷なストレッチをするだけの事は有り、Y先生の身体はとてもとてもとても柔らかい。

常日頃から「羨ましいなぁ〜」と憧れてはいたのだが……

今日のレッスン時、

生徒が私を含めて3人しかいなかったので、
「たまには私も押して貰おう」と言って『ストレッチ』に参加した先生の口から、

「ア・・…い、痛たたた!!!」と云う言葉を聴いた時、思わず耳を疑ってしまった。

「え?Y先生でも痛いんですか?」

驚いたのは自分だけでは無く、他の生徒さん達も意外そうに瞳を円くしている。

「私も毎日ストレッチをしないと、すぐ身体が硬くなってしまうんだよ」と云うY先生の言葉は、
意外だったが、やはりどんなに上手い人でも(たとえ『天才』でも)

努力をしているんだなぁと当たり前の事を改めて感じさせてくれた。

自分はつい
「どうせ努力したってアタシなんか○○さんには絶対叶わないよ、オマケに顔も性格も悪いしさ……」とかマイナスに考えてしまうし、実際そうなのだが(←本当にそうなの(;;))

無理はしない方が良いとは云え、
やはりある程度は頑張らないと、何の結果も帰って来ないのは、やはり当然だ。
ふてくされる前に頑張らないと……と、当たり前の事を実感する。

だが、
『ストレッチ』を終えたY先生の口から、
「私の『(殺人)ストレッチ』って、こんなに痛かったんだねェ……知らなかったよ。
今まで押してばかりで押された事無かったから……」と言う台詞を聴いて、

“今まで知らずに押してたんかい…ッ?!”と、
思わずツッコミを入れそうになったワタクシ(−−;)


だが、
『殺人ストレッチ』の激痛が自分の身体で実感したとしても、
Y先生の手が緩む事は有るまい。
そうでなければ困る(^^)


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