『声に出して読みたい日本語』を購入して帰った。
掲載されている文章は、 古文の代表的な作品(『枕草子』や『平家物語』など)の冒頭部分だけでは無く、 文部省歌の歌詞や『百人一首』や小林一茶の俳句、 森鴎外や芥川龍之介等の小説の一部分、李白の詩、 国定忠治や弁天小僧菊之助の名台詞等、バラエティ豊富でなかなか面白い。
春&秋の七草や(つい『ムーディ・カレンダー』を想起してしまうワタクシ)や、 十二支、旧暦なども掲載されていて、
母には、予想以上に大好評だった(^^)
(字が大きくて読み易い♪のも良かったらしい)
「『平家物語』は昔、全巻読んだのよ〜」とか「七草は母(私の祖母)に教えて貰ったなぁ」と、懐かしそうにページを繰って行く。
ふと、あるページで母の手が止まった。
「『べんせいしゅくしゅく よかわをわたる』って『鞭声粛々 夜河を渡る』って書くんだ…… (詩吟の一つ)」
母はしみじみと噛み締める様に呟く。
「アタシ、子供の頃から、てっきり『弁慶シクシク……夜河を渡る』だと思ってた」
ちなみに『声に出して読みたい日本語』に掲載されていた正確な口語訳に依ると
『馬に当てる鞭の音も粛々(静かに)夜の河を渡って行く』のは、武田信玄だそうだが、
母の言葉を聞いて、
シクシク男泣きしながら源義経と一緒にひっそり夜河を渡って行く弁慶を想像して 大爆笑してしまった(^^)
この本には掲載されていないが、
自分も『ふるさと』の歌の『ウサギ追いし』と言う歌詞を『ウサギ美味しい』と思っていた(^^;)
『赤い靴』を履いていた女の子を連れて行ったのは『ひいじいさん』でも『イイじいさん』でも無く『異人さん』だし……
(『赤い靴』の少女は実在していて、幼くして亡くなったと云う本を最近読んで、 かなりショックな自分……閑話休題)
『声に出して読みたい日本語』は既にパート2も発売されているそうだ。
母に負けずに頑張って読もう(^^)
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