Monologue

2002年06月19日(水) 忘れられない日

T村さんは、人付き合いの苦手な自分の数少ない貴重かつ大事な友人だ。

思えば『HUNTER×HUNTER』のコミックスを自分に貸してくれたのはT村さんなので、
彼女がいなければ今の自分は無かったと云っても過言では無い。


また彼女は数少ない観劇仲間でも有る。

『アングラ系』以外は大体一緒に観に行ってくれる。
お芝居の話が出来る人は希少かつ貴重なので彼女の存在はとてもありがたい(^^)
(もちろんありがたい理由はそれだけでは無いが)

大変な読書家で頭の良い彼女だが、妙に忘れっぽい処が有る。

たとえば自分や旦那サマの誕生日など……
まるで不肖『恋』シリーズの誰かさんの様に、だ(^^;)


去年の12月某日。
一緒に観に行く舞台のチケットが無事取れたので、その旨を連絡すると、

「あのね……その日なんだけど……ちょっとマズイかもしれないの」
ゴニョゴニョ……と言葉を濁す彼女に、

「どうしたの?急な用事でも出来たの?」と尋ねると、

「いや……急って訳じゃ無いんだけど……

観劇の日って

アタシ達の『結婚記念日』だったんだよね〜」(←ちなみに結婚1年目)


………………………………………………絶句。

そんな……
ちゃんと『チケット』取る前に「この日は大丈夫だよね?」って確認したのに〜(><)

だが……ふと気付く。

「あれ?T村さんの『結婚式』って去年の11月だったじゃん?」

自分も出席したのではっきりと覚えている……あの日のT村さんはとても美しかった。
(閑話休題)

「実は『婚姻届』を『平成12年12月12日』に出したんだ。絶対忘れない様に……って」


……そこまで気を使っておきながら、

1年目の最初の『結婚記念日』から、

自分と『劇団★新感線』を観に行く約束しちまって、どうするんじゃ〜!!


まぁ、でもしょうが無いか……と溜息を吐き、

「判った。
『チケット』の買い手は頑張って探すから、T村さんは旦那サマと甘い夜を過ごして……」

……と、言い掛けた自分に向かって、

「何言ってるの?アタシ行くわよ『劇団★新感線』!!」


…………………………絶句、再び(^^;)


「良いの?良いの?本当に良いの?だって最初の『結婚記念日』なんでしょ?」と

恐る恐る尋ねる自分にT村さんは、

「良いの♪良いの♪」とニコニコ答えた。


こうして最初の『結婚記念日』の当日、
T村さんと一緒に『赤坂A○Tシアター』で観劇した後、
T村さんの旦那サマに夕飯をおごって頂いた上、お家にも泊めて貰ってしまった(汗)


時は現在(平成14年6月19日)に移り、
『H×Hミュージカル』のチケットがめでたくGET出来たと告げた処、

「実はね……」

ゴニョゴニョ……と彼女は言葉を濁した。

(まさか……また何かの『記念日』と重なっちゃったのか?)と一瞬思ったが、

「アタシ、子供が出来たんです♪」

突然、予想もしていなかった、おめでたい報告を頂いてしまった(^^)

もちろん凄く凄く嬉しかった!!……が、それでは残念ながら、観劇は無理だろうと思い、


「じゃ『チケット』の買い手は頑張って探すから、T村さんはゆっくり胎教を……」

……と、言い掛けた自分に向かって、

「何言ってるの?アタシ行くわよ『H×Hミュージカル』!!」


…………………………絶句、三度(^^;)


「良いの?良いの?本当に良いの?」と恐る恐る尋ねる自分にT村さんは、

「良いの♪8月は『安定期』だから♪」とニコニコ答えた。


「でも『ゾルディック家』の話だよ?ヒソカも出るんだよ?それは『胎教』に良いの?」

「良いの♪」


何はともあれ

ホントにおめでとう!!T村さん(^^)


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