Monologue

2002年03月03日(日) ダブリンの鐘つきカビ人間

・・・・・という舞台のチケットの優先電話予約をした。

いわゆる『プレミア・チケット』では無いので、どんなに時間が掛かっても
とにかく電話が繋がりさえすればチケットはほぼ確実に取れる。

電話機を延長コードで自室に持ち込み、
チケット・センターと繋がるまでひたすら『リダイヤル』し続けるのだ。

『繋がりさえすればチケットは取れる』事は判っているので、しばらくTVやビデオを見たり
CDを聴きながら指先だけは繰り返し『リダイヤル・ボタン』を押し続ける訳だが……


『地味な単純作業』というのは、簡単そうに思えるが、実は結構ストレスが溜まるのだ
という事を改めて痛感させられてしまう(涙)


『通話中』を示す“ツーッツーッ……”という無機質な音や、
「この電話番号は大変混み合って掛かり難くなっております」というアナウンスを
ずーっとずーっとずーっと・・・・・・・・・・・・・・(以下略)聴き続けていると、
段々イライラして来るのだ。

時々、うっかりうたた寝してしまい、
「この電話番号は大変混み合って掛かり難くなっております」のアナウンスで
“はっ”と慌てて起きたりする。


“ツーッツーッ……”


でも・・・・・・

“ツーッツーッ……”


でも・・・・・・・・・・


まだ繋がらない。


もう取るの辞めちゃおうかな?


でも後藤ひろひとさんの芝居は面白いし、大好きな山下圭哉さんも出るし・・・・・

悶々としながらも指先だけはひたすら『リダイヤル・ボタン』を押し続ける。

今度こそ、今度こそ、今度こそ、今度こそ………………………(以下略)


ハッ!と気付く。

これって、毎週『ジャンプ』を買う時の自分の気持ちにそっくりでは無いか?

今度こそ、今度こそ、今度こそ、今度こそ……………(以下略)と思いながら
毎週『ジャンプ』を捲り、「ああ今週も・・・・・」と虚しく溜息を吐くあの気持ち。

どんなに愛しくても、
やはり時々・・・・・・・・・・・・・・・・・な事も有る。

他のジャンルに移ったり、好きでは無くなっていく人の気持ちも判る様な気がした。





もう掛け始めてから2時間半も経っているのに、まだ繋がらない。

バカみたい。
自分は何をやっているんだろう・・・・・・・


でも、
やっぱり諦められないや。
好きだし。


そう自覚したら、少し元気が出て来た。


“トゥルルルルー”

『名探偵コナン』の36巻を夢中で読んでいたら、突然電話が繋がった。

“はい、チケット・センターです”


繋がってしまいさえすれば(『チケット』は)こっちのモノ(^^)
それまでの疲れやイライラした気持ちが一蹴される(現金な自分)


電話を掛け続けていたのは3時間。

短くは無いが決して長い時間では無いと思うのだが・・・・



大好きな二人が『ジャンプ』から退場してまだ半年位なのに、
待たされている時間はやはり長く感じてしまうんだな・・・・・・と改めて感じた。

でもきっと、
今週も来週も再来週も、
“今度こそ!”と願いながら、自分は『ジャンプ』を読む為に朝の『コンビニ』に行き続けるのだと思う。

『CD』を聴いたり『OVA』を見たり・・・こうして『妄想駄文』を書いたり『ダンス』をしたり、毎日の『仕事』をしながらも……思うのは、


「二人が登場しさえすればこっちのモノ♪」


暗いだろうか?自分(^^;)


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