| 2002年02月21日(木) |
『デジタル』化サレル『ワタシタチ』 |
宮部みゆきさんの『返事はいらない』を再読している。
好きなサイト様の管理人の方の日記でタイトルを見掛け、つい懐かしくなったので(^^)
この短編集の表題作は『コンピューター犯罪』 キャッシュ・カードの暗証番号のセキュリティー管理の盲点を突く事件の話だ。
『暗証番号』を打ちこんでいる人間が間違い無くカードの持ち主で有るか? という証明は『デジタル化』が進行するに従って難しくなっている様な気がする。
たとえ『本人』で無くても『暗証番号』が合ってさえいれば 『機械』が『本人』だと承認してしまうのだ。 改めて考えると、やっぱりコワイと思う。
私は『通信販売会社』の代理店に派遣されて仕事をしているが、 先日、顧客から電話でこんな問い合せが有った。
顧客は、通販利用初回時に住所・名前などのデータを登録し、 後は『登録電話番号』と『商品番号』だけを記入してFAXして注文する。
その『電話番号』の記入欄に「間違えてそちら(つまり『ウチの会社』)の番号を記入して 送信してしまった」と言うのだ。
ウチは『代理店』なのだ。 商品の受注・配送している『通信販売会社』と『お客様』との間に入って イロイロ(ユーザーフォローとか)しているが『通信販売会社』とは全く『別会社』 現にウチも『通信販売会社』を利用して、事務用品を購入している。
調べてみたら、その電話の有った前の日にその商品はウチの会社に届いていた。 ウチの会社でも良く頼む商品だったのと、従業員が多いので、 「これ誰が頼んだの?」といちいち確認しない為、そのまま置かれていた。
お客さんには別途再発注を掛けて貰う事にした。
間違えて届いたその『商品』は、 返品も可能だったが、そのままウチで買い上げて使用する事になった。
「そんな事、有り得るのか?」と最初の頃は思ったが、『電話番号1ケタ違いのお客様同士』では結構良く発生する事件なのだそうだ。
(Aさんは「頼んでいない商品が突然届いた」 Bさんは「頼んだ商品が待てど暮らせど届かない」)
ふと思ったが、 この日記を書く時には『ID』&『パスワ−ド』を入力するだけで良いのだ。
『ID』&『パスワード』を入力しさえすれば、キミも今日から『ななか』さん♪
・・・・やっぱり、かなりコワイ話だと思う。
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