昨日、部活から帰ってきたユイマ君がぽつりと「どうして僕はスタメンになれないのか分かったよ。部活を途中で帰ったり、練習試合をサボったりするヤツはスタメンにはなれないって先生が言ったんだ。・・・でも、僕は、サボってるわけじゃないし、早退したくてしてるわけじゃないんだ。」
いかにもがっかり気落ちした様子。
我が家の方針で「学生の本分は学業。部活は二番。だから、ユイマの場合は、塾の日は部活を早めに切り上げて、時間通りに塾に行く。土曜日に試合があっても、塾があるなら試合を休む。（か、塾の日を移動してもらって塾は絶対休まない。）」そういう取り決めだ。
1年生の時は、外練習（外で体力作りのトレーニング）、中練習（体育館の中でバスケの練習）と週に4日も放課後の部活日があった。たまたま部活のない月曜や外練習の日が塾と重なっていたので、それほど実害は無かった。ところが、2年生になってからは、外練習がなくなった代わりに火・水・木と朝７時から早朝練習、水・金が放課後に中練習というスケジュールに変わった。その貴重な水曜と金曜が2日ともちょうど塾とぶつかっていて、６時半頃までの部活を、ユイマは５時半頃に早退することになってしまうのだ。土曜日は相変わらず各週で授業があるので、練習試合を休んだこともたびたびだ。
母にしてみれば、早退や欠席の理由も確かめずに「さぼり」の一言で片付ける教師の神経を疑うが、ユイマにしてみれば、顧問の言葉は絶対だ。
この悲しい出来事の一週間ほど前には、2年生全員が朝練禁止を言い渡される事件があった。いつものように朝練に出てきたうちの二人が、その日はなぜかバスケをせずにバレーボールで遊んでしまったのを、３年生の部長が顧問にチクり（？）結果、顧問から、けしからん！連帯責任で、２年生全員今後一切朝練禁止だ！と言い渡されてしまったのだそうだ。これには相当ユイマ君は落ち込んだ。
どうしたら朝練禁止が解けると思う？と聞くので、先生に正直に話してみたらどう？と勧めてみた。でも心弱いユイマ君は一人で先生に話しにいく勇気が出ない。ぐずぐずと愚痴ばかり。
ユ：2年生全員禁止って言ってるくせに、スタメンだけは例外とか言って、2年生でも朝練出てもいいやつがいるんだ。不公平なんだよ。
母：それは実力の世界なんだから最初から不公平なものじゃない？
ユ：なんで連帯責任なんて言うんだよ。俺はやってないんだよ。
母：お母さんもその連帯責任って嫌〜〜！でも、先生としては、遊んでる子を注意しなかった責任があるって言いたいんでしょ。やだね〜。
ユ：僕は塾があるから、朝練に出られないと人の3分の1くらいしか練習できなくなっちゃうんだよ。だから朝練出たいんだ。
母：それなら、その通りに先生に伝えればいいじゃないの。
ユ：だって、前にも似たようなことがあって、あやまりに行ったら、なんで個人できたんだっていわれて、みんなで行くと、個人で来なきゃダメだって言って。ったく何考えてるかわかんないんだよ、あの先生は・・・
母：今度も何言われるかわからないんだから、何かを言われてから考えればいいじゃないの。何も言う前からぐちゃぐちゃ言ってたって仕方ないんだよ。
ユ：やだなぁ・・・なんで朝練禁止なんだよ。全員禁止なんて言って、スタメンの奴らは・・・
以下ユイマも母もリフレイン。
てな具合だ。
部活関係以外にも、悲しい出来事はまだある。
誕生日にもらった携帯電話に、お父さんがパスワードを入れてインターネットは見られないようにしていた。ところが、あろうことか、ユイマはそのパスワードを破り、この1ヶ月、夜な夜な携帯でネットを閲覧していたらしいのだ。
このあいだお父さんのところに届いた請求書のパケット代が何と、13000円！
この件についてはお父さんとユイマの間で話をしたので、私は、電話をしばらくの間止めるよ、なぜ止められたかは、わかるよね？と言っただけ。自ら招いた災いではあるが、メールはできない、電話はできない、莫大な（笑）借金を抱えてしまった、で、このときも相当落ち込んでいたようだ。
何もなくても中学2年にあがって以来、不機嫌なユイマ君。思春期男って、次々と災いを招く存在なのね。。。
ちなみに、ユイマが携帯で閲覧していたページは全部バスケットボール関係のページだそうだ。
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