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〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2003年04月10日(木).......ユイマの塾探し
3年生でそれまで通っていた公文教室に一区切りつけ、4年生からは、新しい場所で勉強をさせようと考え、2月頃からユイマの塾探しを始めていた。公文は反復練習が基本なので、良い訓練(学習の習慣づけも含めて)にはなるのだが、考える力をつけるために、もう少し別の学習方法、教材が今のユイマには必要なのでは、と思ったのだ。

今年からこの町に進出したT学園、1年前隣町にできたN研、かなり昔からこの界隈にあるWアカデミー、そして家の近くのM進学教室、と回ってみて感じたこと。
塾を通じてユイマにつけてほしいと私が願っていたものは、受験力ではなく、学力だったんだなぁということである。

最初の3つはどこも大手の塾で、受験をメインにプログラムされているところばかり。それも一つの学力というものの考え方だろうし、受験を念頭に置いてがんばっている子供たちの中に入れば刺激になって、少しはおっとり奥手のユイマもがんばるかなぁという漠然とした気持はあった。しかし、最後の最後に、近所の「M進学教室」に行き、主宰者のI先生の話を聞いて、改めて、受験塾に今ひとつ信頼感がもてなかった理由がはっきりした。
つまり、 これら大手の受験塾は、中学受験を到達点においているため、極端な言い方をすれば、その先のこと、その先にある長い人生のことは考えていない、ということだったのだ。

それに対して、M進学教室のI先生は「子供に学力をつけるのはとても時間がかかることだ」と繰り返しおっしゃっていた。
たとえば算数の場合、基本問題からそれらを展開して応用問題に進むためには、考える力をつける必要がある。考える力をつけていかないと「本物」にならない。本物の学力をつけていけば、中学か高校くらいになってやっと差が出てくる。それくらい時間がかかるものなんです、というのだ。急ぎすぎないこと、子供の自主性を重んじて見守りながら進めることそんな教育態度にとても好感を持った。(何年も同じ場所で同じ人間がやってるんですから、私は逃げも隠れもしませんよ、と明言する姿勢にも信頼が置けそうだと感じた。)
こちらはたとえてみれば、長〜い坂をのぼっていくような感じ。しかも上りばかりでなく、たまにだらだら下りがあったり、急坂になっていたり、くねくね曲がっていたり・・・でも、ずっと先生はついていてくれる。

受験をメインに実力をつける塾もそれなりに意味はあるとは思う。様々な問題を解き、厳しいトレーニングを積むことでかなり力は付くと思う。下手をすると一過性の力かもしれないが、たとえばジュンコの場合、中学3年の1年間、その種の塾で鍛えた結果、今だに何とか実力テストでは(学校のテストはだめ (^_^;))高得点が取れる「実力」はついた。が、ユイマの場合、まだ受験をするかどうかも決まっていない4年生。この先、仮に受験をしようと決めたとしても、まずは、きちんとした基礎学力をつけるのが何よりも今は大切なのかも・・・そんなふうに思えたのであった。

ユイマに良いのでは、と思ったもう一つの理由は、子供に強制しても力はつかない。これをやれーってやらせても本当の力はつかない、ともおっしゃっていたことである。「その子がやる気になってやっていくようにしていかないと、これがまただめなんですねぇ」と。
ユイマには「先生もがんばるけど、ユイマ君もがんばってやれよ、でも、命令したりなんてことは先生はしないよ。たまに、僕宿題忘れちゃった〜なんてこともあるよ。でもいいんだよ、忘れたって。だってまだチビなんだから!だってチビだろう?まだ」な〜んて具合に話しかけるのだな、I先生は。最初緊張して声も小さかったユイマが、だんだん声も大きくなってきてリラックスし始めた。
先生は小さいユイマがかわいくてしかたないという感じだった。

最後に、M進学教室の教材について。メインのテキストは「ピラミッド」という教材で、とても充実しているようだ。4年生用に算数と国語、そして、副教材として、市販の漢字のワークブックが1冊。算数は「本当はこれでも足りない位なんですが、まあ、ゆっくりとやっていかなくちゃいけませんから、これくらに抑えてるんですよ。」国語は、「漢字は練習してもらいます。またこちらのテキストは読むことが大事なんです。ただ字を読むというのでなく、ここに書かれている内容はそれこそいろんな話題が入っていますから、それを読んで知る、ということも大事なんですよ。」

当面4年生はユイマ一人。ほとんど家庭教師状態。(そう考えると月謝も激安だ〜(笑))
1日目、早速行ってみた感想をユイマに聞くと「楽しかった〜。僕、明日はうちでここをやらなくちゃいけないんだよ。宿題だってさ。」と算数のテキストを見せてくれた。先生が赤い線を引いたところが宿題である。このまま楽しくしっかり勉強してくれることを祈りつつ。



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