Comes Tomorrow
ナウシカ



 ”自分が変われば、相手も変わる”は本当か?

こういう言葉はよく耳にします。
自分次第なのよ、あなたが変われば、相手も変わるよ。
または、あなたが変われば、環境も大きく変わるよと。

確かに否めない点もありますが、それは全ての事柄においてでしょうか?
必ずそうなるという方程式でもあるのでしょうか?

社会のニュースで、そのことを見てみるとどうなるでしょう?
実母である畠山鈴香容疑者に殺された娘の畠山彩香ちゃん。
鈴香容疑者は明確な殺意は否認していますが、娘に手をかけ、その結果亡くなったのは事実です。

仮の話として、この彩香ちゃんが生きているとして、その子にこう言ってみるとどうなるでしょう?
『お母さんもね、これまで生きていく中できっと辛いことがあったんだよ。
様々なストレスがあったんじゃないかな?
あなたも、お母さんにきつく当たられて辛かったと思うけど、そこは理解してあげてね。
あなたが変われば、きっとお母さんも変わるよ』

また、こんなニュースもありましたね。
時津風親方の弟子である17歳の力士が稽古中に亡くなった事件。
親方や兄弟子から”かわいがり”と称して暴行を受け、亡くなったとされる事件ですが、この17歳の力士も生きているとしましょう。
そして、こう言ってみて下さい。
『親方も兄弟子も、あなたのことを思ってのことなんだよ。
確かに行き過ぎはあったかもしれない。
だけど、あなたが変われば、親方も兄弟子も、環境もきっと良い方向で変わるよ』

まぁ〜ここでは極端な例として、もう既に亡くなっている人たちの例を挙げましたが
『自分が変われば、相手も変わる』
『自分が変われば、環境も変わる』
こういうこと、いろんな事象に当てはめてみて下さい。

自分に正直に、人には慈悲を施し、誠実に一社会人として生きて、それで環境は劇的に変わるのか?
戦争も犯罪もない社会になる?
平和な世の中になる?
真ん中をすっ飛ばして
『あなたが変われば、世界から戦争はなくなるよ』という論理で頑張ってみて下さい。
『自分が変われば、相手が変わり、環境も変わる』というなら簡単なことでしょう。
人に言う前に眼前に示してみて下さい。

ここで私が言いたいのは、何も平和を諦めろとか、どれだけ努力しても無駄だということを言いたいのではなくて、何事も個人の責任というか、努力次第でどうにかなるという短絡的で安直な論理について言っています。

いじめを受けている人に
『いじめられているあなたが変われば、状況は変わるよ』と言うことは
『いじめれているあなたに原因があるから変わりなさい』と言っているようなもので
それは、あまりに酷なことではないか?ということなんです。

『これは、あなたの運命なんです、諦めなさい。
相手を変えたいと思ったら、あなたが変わりなさい』
何とも突き放したような冷酷な言葉ではないですか。

国の強制隔離政策で、国家からも社会からも、ある意味家族からも虐げられ、排除されてきたハンセン病の患者さんたち(今はハンセン病回復者と呼ぶ)。
この人たちにも言ってみて下さいよ。
『あなた方が変われば、相手も変わる、環境も変わるよ』と。

http://shimingakkai.com/syomei.html
自分が変われば、相手も変わる、環境も変わると思っている人、目を見開いて、世の中の現実を見据え、そしてそこに飛び込み、何かを成して下さい。
現実に人の中に飛び込んで、実際に自分の目と耳とで確かめてみて下さい。
そして、言葉だけではない行動を自ら起こして下さい。
人に言うのは簡単です。
人に言う前に、まずは自分が変わりましょう。


2007年10月03日(水)
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