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■ 別れはある日突然に…
こういうのって、なかなか慣れないなぁ〜 先日、職場から電話。 私が受け持っている患者さんが亡くなったという知らせ。
まぁ〜高齢だし寝たきりに近い状態だし、点滴と服薬、浣腸などによる排泄の管理、いつ亡くなってもおかしくないとはいえ、先週までは状態も落ち着いていて、ご飯もそこそこ食べれていて、笑顔でお話もできていたのに…
私が訪問看護に訪れた二日後に先生も往診に行ってるけど、特に変わったことはなかったとのこと。 それがその日の晩、急変したのだとか。
人を看取るのが仕事、訪問看護こそ、そういう仕事だろうと当初思っていた。 それが、こんなにも看取れない仕事だとは思いもしなかった。 まだ病院に勤めていた時の方が、そういう機会は多かったな…
一期一会とは言うけれど、本当にそうだ。 目の前で話している人は、明日もまた同じように話せるとは限らない。 明日また会えるという保障はない。 一日一日を無事に過ごしていく何のことはない日常で、それはある日突然訪れるんだ。
それは自分にも言えることで… まだまだ先があると思っていても、まだまだ若い、健康と思っていても、それは永遠じゃない。 誰人も、ある日突然なのかもしれない。
患者さんの訃報を知らせてくれた職場の看護師さん。 『○○さん亡くなったから、もう訪問看護行かなくていいからね。 それと、○○さんは退院してきたけど、今のところ調子いいみたいだから、訪問看護はいらないって。 まぁ〜訪問看護いろいろあって大変だけど、頑張ってね』
『えっ!?亡くなった!?○○さん…がですか?』 私は名前をオウム返しに聞いて、名前と顔を本当に間違いがないか、自分の頭の中で思い浮かべて一致させて確かめて… わかってはいても、いつも驚いてしまうんだ。
まぁ〜調子良くて、私が必要ないっていう人はいい。 それは、とてもいいこと。 そんなことにはガッカリしない。
私が回る患者さんが減るということは、それだけ給料も減るということだけど、そんなことはいいのよ。 病院と違って、訪問看護ってそういう仕事だから。 同僚の看護師さんは、それも慮って『頑張ってね』って言ってくれたんだろうけど…
患者さん本人だけじゃなく、そのご家族とも交流を深め、いろいろお話していると、ほんと楽しくて、このままずっと関係が続く間柄のように錯覚してしまう。 今度はこんな話もしよう、あんなこともと思っていても、それはいつ終わってしまうかわからないんだ。
慣れないね…いつまでたっても…このポッカリ空いたような感覚。
2006年03月20日(月)
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