蛍桜

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4年に一度の日

特に何かがあるわけじゃないのに
泣きたい、なんて思うのは
思春期独特の感情だと思ってた

あのころは20過ぎた人はみんな大人で
みんなちゃんと物事を考えることが出来て
実行することが出来て
世の中に不満も抱かず
充実した毎日を送っている人ばかりだと
漠然と思っていた

自分の延長線上に20歳以上になった自分
っていうのは存在しないと思ってた

年齢を重ねるのは分かってた
でも、自分が20歳?
想像つかないしありえないし

って見えない部分は切り捨ててた

そりゃ早く大人になりたいと願ったときもあったけど
私はいつでも大人になりたくないと
望んだ時のほうが多かった

実際、あのころの延長線上で
あのころの私が言う「大人」の場所に立ってみたら

世の中に不満はたくさんあるし
自分のやりたいことがまだ漠然とあるだけで決まってないし
自分より年上の人が
さらに自分の延長線上にいるっていう実感もないし
世の中に立ってみると大して大人じゃないし
かといって子供として見てくれる人もいないから甘えられないし

未完成なのに一人で立たされてる気分

そりゃ、自分で何歩か歩けるようになったさ

子供のころは、自分の足だけで
この道を歩いていくのが怖かった
本当に歩いていけるの?
支えがなくて?


例え、支えがあったとしてもそんな脆いものに頼って?



それが今、自分の足で歩こうとはすでに思ってない私が居る
別に、前に進めればなんでもいいじゃん?
支えてくれるものなんていつかなくなるんだし
体重かけて壊しちゃうのは自分なんだし
だったらなんでもいいから
そこらへんに落ちてる木の枝とか
別に立ち上がらなくても這いつくばってでもいいし
ただ前を目指してれば
周りは認めてくれるんだから、なんでもいいんじゃん?

とか投げやりになってきた




別に、誰かに認めてほしかったわけじゃないのに



…でも、別に、自分の足で歩きたかったわけでもないけど




無意味に前を目指したって
当たり前に何もないさ

ただこれから先も伸びているだろう自分の延長線の向こうで
30歳の私が、笑いもせず立っているだけだろうね

30歳の私は、しわも増えて
すっぴんで出歩けなくなって
女としての自分と
人間としての自分を問うんだろう


素敵な30歳の自分なんて、想像がつかないよ


でもできれば、幸せに笑っているおばさまでありますように



2008年02月29日(金)

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