蛍桜

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

とりあえず箱の中で

確かにそこにあったはずの星は
日が昇ってしまえば見えなくなる
見えなくなるだけで本当はまだそこにあるのかもしれないし
今はもう、ないのかもしれない
それは分からないけど
どこにいるのかは正確に掴むことは出来ないけど
また夜がくればあの星を探す旅が始まって
あの星と出会えば 私は笑っていられるんだ
また朝がくれば消えてしまうけど
いつかまた会えるんだと信じていられる
私が見えないだけであっちからは見えているかもしれない
だからがんばろう そうやって言い聞かせる

・・・ような健気な女になれればいいな


見えない見えないと思っているだけで
結構理解していたりする
何を考えていて何を求めていて何を言ってほしいのか
分かっているから余計にそれに沿おうとはしない
そう考えてそう求めてそう言ってほしいのなら
それを素直にぶつけてくればいいのに
そうはしない人間たちばかりだ

そうなんだ、よかったね、って相槌を打てば
全てはまるくおさまる
だけど私は言えない
ほしい言葉を与えてやるほど私は綺麗な人間ではない
私が与えなくても誰かが与えるだろう
そこであえて私が与えてやる必要もないのだ


どれだけ頑張っても踏ん張っても取り繕っても
世の中の順位が変わるわけではない
最高の友達というものに出会えた人たちの中に
取り入って笑うほど私は堕ちてはいない
一人だということをひねくれながら生きていくには
充分ひねくれたことをしてきたと思う
いまさらどこかで楽しく笑えることを信じているわけじゃない

差が、はっきりと見えるから

大切なものを落としてきた人たちと
大切なものを拾い集めてきた人たち

必要なものと必要じゃないものの区別がつかなかった
ここで笑えば何もかもがうまくまとまるなんて
そんな綺麗事ばかりを選択できなかった
ただ自分がここにいることを認めてほしいだけで
必死になっていたらいつのまにか
周りは真っ白な世界になっていた
何もないわけじゃない
何かはあるかもしれないけど
それを全て捨てても大丈夫だと言える
この神経がそろそろよろしくないんだと思う


全てがうまくいく方法をいくら教えられても
知っていたとしても 理解していたとしても
それを実行できるかどうかは別で
それを実行していっている人たちのほうが偉いんだと思う
だから私は落ちぶれているんだと思う
思うけど
そうやって生きていけないのだからしょうがない
そういうところで
なぜか自分を取り繕えない
綺麗な嘘をつけない自分がバカだと思う
汚い嘘はいくらでもつくし
人を騙したり裏切ったりもしてきたけど
どうしてもどうしても
どうにもならない 自分がいうことをきかない
もっと笑いたくても もっといい人生が送りたくても
もっとたくさん友達がほしくても
そうしてこなかったのは私であって
誤った選択は、いくらでも転がっている
その場その場で選んだ選択は
自分を守るだけのもので
誰も守れていない
傷つけたことはあったとしても
そうした中で悠々と生きていくように見えている私を
人はどんな目で見ているのだろう

自我というものが、まったくなければよかったのに
我侭と名前を変えて私にこびりつくから
私はいつまでたっても逃げれない

神様が私のような失敗作を創ったのだとしたら
苦しんでいるのを喜んで見ているのか
それともそんなやつが乱していく世界が楽しいのか

悪いけど神様
私はそう長く神様の娯楽に付き合っていける気がしません

嫌いな人はなるべく作らないようにしてきた
苦手な人はたくさんいたけど嫌いなやつは一握りだって
そう思っていた
でも今このすさんだ心をつかみ出すと
嫌いなヤツの数なんていくらでも増やすことが出来た
もちろんその人たちを愛することも出来るはずなのに
そうするシステムを私は稼動させないままでいる

この先の人生で、二度と会いたくない人は今のところ2人
この先の人生で、言葉を交わしたくないのが1人

しばらくでいいから私の前から姿を消してほしい人が3人

出来れば出会ってほしくなかった人は たくさんいすぎて


人を入れる箱を作らなきゃいけない
そういうスペースを 作っておかなきゃいけない
はやくつくらないと、溢れていく
でもおもしろいかも
一箇所に集まった人たちが、上から上からかぶさって
一番下の人が苦しいよ、って死んでいくその無様さが笑える

それでも私はその一番下の人にはなりたくないんだけど


2007年03月10日(土)

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

 

My追加メール

My追加

enpitu skin:[e;skn]

 

Copyright (C) 蛍桜, All rights reserved.