蛍桜

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Sand of star
どこから、どこまでを考えたらいいのだろうか
周りのことを考えすぎると、何も行動できなくなる
自分が今、こうやって息をしていることさえ
許されないことなのかもしれない
でも、生きているのはしょうがないこと
誰も否定できないし、誰も存在を消すことは出来ない
自分で否定して、自分で消すことは出来るけれどね

今まで鮮やかに見えていた世界は
どうしてこう、いとも簡単に灰色になるのだろう
騙されていたのだろうか、という感覚に陥ることだってある
でも多分変わったのは、世界じゃなくて私なんだろう
そんな私を世界は笑いながら、時間を刻むのだろう

今まで残してきた足跡が、全部残っているわけじゃない
風に吹かれて消えていたり
雨に打たれて消えていたりするだろう
そこにあった足跡は
もう思い出せないことも多いけれど
世界がなくそうと決めたことだ
きっと、なかったほうがよかったことなんだろう

最終地点が一つしかないのなら
どうしてこうも、遠回りをしているのだろうか
どれだけこの人生を楽しめるか
どれだけこの人生で得られるか
でも、楽しんで、たくさんのことを得られたとしても
結果として、何がどうなるっていうんだろう
今がよければいい、なんていう言葉を否定するのなら
未来に何が待っているのかを、明確に示してくれなければ
今をどうやって生きていくのかさえ考えることは難しい
抽象的なものには、あまり縋りたくはないから

愛だとか希望だとか
そんなものが本当にあればいいのだと思う
でも、不確かすぎて、それを言葉で表すことは出来なくて
今の自分の位置が分からなくなる前に
そんな曖昧な世界から逃げ出さなければならない
見つけてくれる人がいるのなら、いくらでも
そんな幻想に浸っているけれど
結局抜けださなきゃいけないのは私自身

私がほしいのは、無意味に流れる時間じゃなくて
時間さえも止めてしまえるほどの気持ちがほしい

いつでも逃げているだけだったんだろうな
一番楽な道を選んできて
誰のことも、本気で好きだったなんていえずに笑う
それは私にしかわからないこと


彼は私に、無様さを教えてくれた
人に気持ちがあることを、そして、違う世界の人がいることを
教えてくれたんだよ、きっと
だから、今はもうお互い傍にいないけど
それでも、あの一緒にいた時間が、過ちだったと言い切れるほどの
笑い話をくれた 嬉しくないけどね
いい経験だったとは思う バカだったわって笑っちゃおう

彼は私に、純粋さを教えてくれた
そして、我侭に縋らせてくれた
逃げ道を与えてくれたし、そこで迎え入れてくれた
それでも、私の我侭で、同じ世界では生きていけないと告げたけれど
確かに同じ世界では生きていけなかったね
でも、あれは、過ちだったとしても、居てくれてよかったとおもう
出会えてよかったなんて思えないけど、居てくれてありがとう

彼は私に、厳しさを教えてくれた
本気で、初めて、人を好きになれたと思える瞬間をくれた
それでも、叶わない気持ちがあるということも知った
そんな私を受け入れてくれて、嬉しかったよ
お互い子供すぎて、うまくいかなかったけど楽しかった?
私はよく分からない でも幸せだって思える時間があったと思うよ
今でもずっと傍に居てくれる だから私も生きていける
生まれてきてくれてありがとう
心底思うよ

彼は私に、強さを教えてくれた
でも、うまく、強くなれなくてごめんね
すごくまっすぐな君が、眩しすぎてついていけなかった
前を見ることは怖かった でもおかげで分かったの
私のこと見て、下を向いて道を歩いているって笑ったよね
それまでずっと気付かなかったことだったんだよ
今でも下を向いて道を歩くけど、たまに、正面を見れるようになった
それは、何よりも、君のおかげだと思う
強くなれたかはわからない 何かを得られたかもわからない
もしかしたらあの時間さえ嘘だったかもしれない
でも、支えになってくれてありがとう

彼は私に、優しさを教えてくれた
脆くて、辛くて、それでも、誰かがいれば生きていけることを知った
そして同時に、お互いがどれだけ思っても
うまくいかない現実を知った みんながいなくなる現実を見た
それでもいい、なんていえるほど私は強くないよ
失ったものは多かったと思う でも、確かに得たものはある
何か変われた?って言われても変われたわけじゃない
それでも、楽しかったよ、と幸せだったよ、と言える
出会えてよかったよね、多分
そうじゃないと、今の私達はいないもん
これから先、いい方向へ転がっても悪い方向へ転がっても
あの時間を無駄なんて思うことはないと思うから頑張ろう


あの人は私に、愚かさを教えてくれた
恋愛なんてうまく出来なかった私をあざ笑うかのように立っていた
傷つけたかもしれないし あの人にとって私は
すごい疫病神だったかもしれないけど
あの時間ほど、楽しいことはなかったかもしれない
あれが青春というなら、そうかもしれない
でも、一番残念なのは、誰にも分かってもらえなかったことで
そして、私があまりにも子供すぎてバレバレな行動をしていたということ
きっとバレていたんだろう 卒業式、ちょっと期待した
でも、お互い、多分、一緒にいたらダメになったな
今だともう考えられないけど、ステキな時間をありがとう

あの人は私に、微笑ましさを教えてくれた
あ、多分、私がホームページを作るようになったのも
この人のおかげかもしれない うん、すごい感謝かもしれない
自分よりも知識を持っている人はとても尊敬できた
多分、そういうところでも惹かれていたんだと思う
バカで我侭で、ほんとガキな私だったけど
適当にあしらってくれてありがとう
迷惑もたくさんかけたと思うけど、多分、おかげで
今この道に進めているのだと思う

あの人は私に、乙女の心をくれた
壁に寄りかかって立っているだけで、カッコイイ、と頬を染めた
あの時期が、ほんのり懐かしい
今でもたまに思い出すことはあるし、たまにひょんとしたところで
出会うこともあるけれど、会話はしないね
私も、もう話たくはないと思う これでいいんだよ
悪友だったっていったら、そうかもしれないね
価値観が似ていたわけではないけど、それでも魅力的だった
多分、いい男になるぞ

あの人は私に、愛しさを教えてくれた
手が届かないことは分かっているし、噛み合わないことも分かってた
一緒に歩く道を選んでも、いい方向へいく確率のほうが低かった
それでも、一緒に行きたいな、と思えた
気持ちは、何も見えないけれど、あの心は、一生忘れないと思う
あの瞬間も、一生、忘れないと思うよ
楽しかった?どうだろう、そういうことよりもなによりも
ときめいた、んだと思う
この人と、恋をしてみたい そう思えたんだと思うよ
それも叶わぬ願いだったけれど それでも傍に居てくれてありがとう
いっぱい傷つけてごめんね うちらタイミングが噛み合ってないけど
多分このまま一生噛み合わないほうがいいんだろうね そう思うよ
それでもまだ、恋してみたいと思う私が哀れでしょうか
正直、分からない このままが一番なのだと思うけどね
どこかで踏み出したいという気持ちがまだある 整理するまで待ってね

あの人は私に、弱さを教えてくれた
ずっと目をそむけてきたけど、そのままの私を受け止めてくれた
そのままでいいと、言ってくれた
全部を包み込んでくれると、言ってくれた、でも
やっぱり、どこかでストッパーがかかってしまうもの
まだ、お互い、早すぎたと感じたね
もっと、もっと後に、私が足を踏み出せていたら、と思うよ
辛かったんじゃない 多分 悲しくて寂しかったんだと思う
この宙吊りの状態から、早く開放されたかっただけ
結局、また自分だけの考えで終わらせてしまったけれど
いいものを、たくさんもらえたような気がした
でも、これからも、もっともっとたくさんもらいたい
大切な、人だ


たくさんの人たちと出会ってきた
たくさんの色を与えてもらった
私はそうやって形を成して行った
まだ完成はしていない
いつになったら完成?
90のおばあちゃんになったら?
100歳になったら?
分からない きっとずっと完成しない不完全のままで
歩いていくしかないんだろうと思う

不完全のままでもいい
埋めていくしかないもんね

これ以上、誰かと出会いたいという欲求はない
今、私のことを一番理解してくれている人は傍にいるし
辛いと全てを投げ出していけるところを用意してくれている人もいるし
優しく、見守ってくれている人たちもいる

これ以上、誰かに出会うよりも
今、崩れている人間関係をもっと素直に受け止めて
もっと自分の糧にしていきたい

これ以上進めない、っていうことでもあるんだと思うけどね
新しい出会いを拒んでる
前に進むことを拒んでる
だって、今の居る場所はとても居心地が悪いけれど
こうしてしまったのは私で
こうしてしまう前は、とても居心地がよかった
その居心地に沈みたくて、私は離れられずにいる
もう・・・とっくにみんな、進んでるっていうのにね
変わらないつもりでいるのは私だけ
みんなは自分の道を進む
私は進みたくない
だって、自分の道を進んだら
誰かの道とは、離れていくかもしれない
ここがいい、ここがいいのに

みんな惜しくないの?ここがよくないの?
一人にしてほしくないのに
動けないまま
動いたほうがいいのかな
道を進んだほうがいいのかな
誰かいないと歩けない
甘ったれた性格
手を引いてほしい
自分ひとりじゃどうしようもできない
いいよ、しばらくここで泣かせて

いつか私も進めるときがくるよ
歩きたくなる時がくるよ
多分、このままみんなが居なくなってしまってから気付くんだ

追いかけていればよかったって思うんだ

それでも、私の道は一本しかない
どこかで、誰かをすれ違うことがあったとしても
それも、もうない
私は出遅れてしまったから

でもね
すれ違うことがあったとすれば
きっとそこに足跡があるでしょう
誰の足跡なんて分からないけど
誰かがいたんだって分かるでしょう
それだけで、多分、歩いていけるんだよ

私は、もうみんなは通らないであろう道に
手紙を一つずつ、置いて、歩いていくよ

ありがとうありがとう
何度言っても足りないの
ごめんね

何もいえなくてごめん

ありがとうやごめんっていう言葉は
私の口から発すると、本当にありえないほどうそ臭くて
絶対、言いたくないの
なぜか言えなくなるの
ごめんね
嬉しいことたくさんあったよ、ありがとう
いっぱい傷つけたね、ごめんね

このまま歩いていけたらいいね
何か、変われるといいね

そう願う


願おう



星の砂に乗せて



割れないしゃぼん玉が居てくれるから

歩いていけるはず

いつかともに
星の砂を踏みしめよう


2006年10月23日(月)

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