| 蛍桜 |
| ≪BACK | TITLE LIST | NEXT≫ |
| ねぇ、助けてなんて |
|
溶けて溢れ出るのは 積もり積もった想いだけじゃない いろんな色が混ざって 名前さえない色になって 誰もしらない闇に落ちていく 助けてとつぶやくのは私じゃない 小さな手が私の服を掴んで離さない ごめんね、私は進まなきゃいけないの だから離して 助けてとつぶやくのが私になる前に 私はここを離れなければいけない 無意味に並べられた数字 無意味に並べられた言葉 一つ一つ拾っては集めて そしてまたばら撒いてみる 何か新しい言葉ができるかもしれない 何か新しいものを見つけられるかもしれない そうした行動を小さな手の主は 黙って見つめている 私が止まると彼はまた助けて、という 仕方がないから永遠と一連の作業を続けた 闇はどっぷり浸かって これ以上ないというくらいに真っ暗になった 自分の手さえも見えなくて 小さな手も見えなくなった 涼しい風が吹く もう春が終わってしまうね、と呟きながら 一歩だけ歩いてみた |
| 2006年05月16日(火) |
| ≪BACK | TITLE LIST | NEXT≫ |
|
My追加 ‖ メール enpitu skin:[e;skn] |
|
Copyright (C) 蛍桜, All rights reserved. |