| 蛍桜 |
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| この存在 |
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この存在がここに存在する限り 誰かの幸せを奪うだろう そのことを知る誰かが この存在を消そうとしても 悲しみもがき生き続けようとするだろう ここにいることが正しいと思わなくても ここにいたいと願う気持ちがあれば 平気で誰かの幸せを奪い 平気で誰かを不幸にさせることが出来るだろう この存在を認めようとしないなら 認めてくれなんて言いたくないが どうしてなのかと理由を求め そして一生嫌い続ける そうやって生きることだけしか出来ないまま いつかどんどん月日が経って たくさんの人々が不幸になって この存在を消そうとした時 それでも必死に逃げ延びて 生き続けようとはしないだろう 誰かが悲しみで泣いた涙の分だけ この存在も涙を流すだろう だからせめて泣きつかれて 目がはれる前に消してほしい この存在を認めようとしないなら 認めない分近寄らないほうがいい 近寄ったなら引きずりこんで きっと後悔へと導くだろう 何もないなんてことはない この世界は真っ白なんかじゃない ちゃんとした色がついていて それを日々見つめている この存在はそんな世界の中で 真っ白な姿に汚れをつけて いつしか白さえなくなって 誰もが認めないモノになるだろう ただそこにいるだけで 誰かの幸せを奪うなら 誰かのために消えればいい それでも自分のために笑いたい 誰かがこの存在を必要だと 言ってくれる日がくるのなら 少しずつ少しずつ汚れを落として 真っ白な自分に戻ろうとするだろう それでも真っ白には戻れない 灰色に戻れるかもわからない 真っ黒になっているかもしれない それでもこの存在を必要としてくれとは言わない こんなモノを認めてくれなくてもいい こんなモノを嫌ってもいい こんなモノを消してもいい ただもうちょっとだけ待ってみてよ まだ何も始まってはいない まだ何も終わってもいない まだ何も見れてはいない まだ何も知ってはいないんだ だからこの存在を認めないというなら いつまでも嫌い続けるだろう そして不幸を願いながら 不幸になった人を見て笑うだろう そうして何人もの人を不幸に導き その分たくさん泣いてあげよう いつかはきっと自分に跳ね返ると わかっていながらこの存在は生きる どこまでも歩けるとは思わないけど 誰かがそっと手を引いてくれるだろうと信じて 生きたいと思えるまで 真っ白になりたいと思えるまで 誰にも邪魔されたくない この存在はそう強く願ったんだ |
| 2006年01月29日(日) |
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