蛍桜

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待ってるのに待てなくて


ドラマや映画の恋愛をしてみたいと
ふと呟いても
ドラマも、映画も
最後はハッピーエンドになるんだってこと
分かってるからそう言うだけで

結局は、幸せを追い求めてる自分がいる


例えば、バットエンドになると分かっている
ドラマや映画を見ながら
こういう恋愛をしてみたいと
思えるだろうか

結果はよくなくて
でも、間に起こりうる事柄は
ハッピーエンドとさほど変わりがなかったとしても
そんな恋愛をしてみたいと
わざわざ言う人はいないでしょう
ハッピーエンドだからこそ意味があるのでしょう


現実で、最後がハッピーエンドだなんて
分かっている恋愛があったとして
本当に、それをやりたいと思うだろうか
めちゃめちゃ幸せになれる

でも
その後はいったいどうなるの?

ドラマも映画も
死ぬまでのことなんて書いてくれてない
そんな筋書き、どこにもない

どこが終わり?

どこを基準にハッピーエンド?




ドラマや映画みたいな恋がしたいと
思っていた幼い私が居た
その私を見下ろしながら
それは夢なんだよ、と私は告げられなかった


幼い私は成長して、今の私になったけど
たとえ、今、シナリオを準備してもらって
ステキな人と巡り会えて、劇的なことがあって
それから絆が深まって、って
そんな話が舞い込んできたとしても

私が主人公のそんな話が舞い込んできたとしても
それに、なんの意味があるだろう






私は人の顔なんて区別出来ない

髪の毛を切ってきた子が居ても
それが、あまりにも分かりやすく切っていたとしても
ロングがショートにならない限り
「髪の毛切ったんだね」って
話しかける確信も勇気ももてない

前の晩に、たくさん泣いて目を腫らしてきている子がいても
私は気づけない
目が腫れているということにも気づけなければ
もし、腫れていると気づいたとしても
泣いていたなんていうことは気づけない



私の友達に、朝、顔をみた瞬間
「どうしたの!?」って言える子がいる

例えば、前の日、泣いていただとか
今、大きな悩みを抱えているだとか
体調とか

朝、顔を見ればすぐに分かるようで
自分の中の全てを見透かされるような子がいて

私が必死で笑顔を作ったときも
すぐにバレかけて、結局自分から泣いてしまった

彼女はすごいと思う



他人の変化にすぐ気づけるって
すごいことだと思う

それで率先して悩みを聞いてあげれて
その人に必要としてもらえて
すごい、いい友達になると思う





私はなれないから







たまたま、私は事情を一番初めに知ってしまっただけ
たまたま、その場所に居合わせてしまっただけ
そして、たまたま、私を頼らなくちゃいけなくなって
たまたま、私を頼ってくれるようになってくれただけ

私じゃなくてもよかったことばかりで
「私っていったいなんなの?」って感じてしまうようになった
そんなこと考えないようにしてたのに

ある人の相談を聞いていて
「俺ってなんなんやろう」って言われた瞬間
「ああ、私ってなんやろう」と浮かんでしまった
そしたら、どうしてか泣けてきて

「別に私じゃなくてもよかったんだし」
「この問題が解決したら、もう私を必要としてくれんのやし」

だったら、私、誰かにバトンタッチしたほうがいいんじゃないの



私自身を必要としてくれてるわけじゃない
たまたまそこに私しかいなかったって言うこと

相手は、そんなこと考えてるわけじゃないよね
そんなこと気にしてるわけじゃないよね

それが、余計に、痛い

私が初めて必要にされたことだったから





初めて、一員になれた気がしたから







いつまでたっても一人ぼっちだっていうことを
忘れて

少し高望みをしすぎた


私じゃなくてもいいんだって
誰でもよかったんだって
そう思ったら
どうでもよくなって

誰でもいい→私でも役に立てる

そんな前向きな考えなんて出来るはずない
私だけが出来ることってないの?




この話だけじゃない
私って何?って思った理由





何回も恋愛して、何回も振られて
ずっと綱渡りしてきた人が居て
今、私の綱にいる人が居て

その人の気持ちに応えてあげることは出来ないけど
でも、何か役には立てるかもしれないって思った
だけど、所詮その人は綱を渡ってきただけで
結局、私がこの綱から追い出せば
また、違うところへ行けるんだから

気持ちに応えてあげれない私より
どこかで気持ちに応えてあげれる人のところへ
行ったほうがいいんじゃないかって

別に、私じゃなくても、いいんじゃないかって
むしろ、私じゃないほうが、いいんじゃないかって




私って何なの?って
ただの通過点しか過ぎない自分が嫌いになった




自分の存在理由なんて考えても出てこなくて
そんなこと考える意味もないと思って
たまに嘆く程度で、見て見ぬふりをしようとしてた

私って何?

答えは誰も返してくれないから
ねぇ
存在意味も存在理由も
生きている時間、すべてにはないのかもしれない
ただ、時々、感じる優越感や充実感が
続く限りのほんのちょっとした時間だけ

私たちは「生きている」のかもしれない



私はまだ
「生かされてる」だけだから










あなたはまだ気づいていない


それとも
どうとも思っていない?



2004.11.7   18:38


2004年10月26日(火)

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