蛍桜

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大輪と月

月は大きく欠伸をした
今日は僕の仕事はないさ、と眠りについた

花咲く夜空に見とれていたのは
愚かな人間だけだった
月も星も、太陽さえも
これは僕らに対しての戦争なのかと切り出した

懲りないやつめ
自分たちの立場を分かっているのか?

月はまた大きく欠伸をした
太陽はただただ荒々しく燃えていた

花咲く夜空に砕け散った星屑たちは
恨めしそうに泣くしかなかった
誰も僕らを見つけてくれないじゃないか
僕らが存在している意味ってなんなんだ?

愚かな人間め
都合のいいように使うだけ使って終わりか?

月は少しだけ小さめに欠伸をした
星屑たちはただただ泣いていた

まあまあ いいじゃないですか
あの花たちには悪気があるわけじゃない
すべてはあの人間たちが悪いのです
あの愚かな人間どもは私たちまで手を出せない
ああ なんて愚かなのでしょう

月は宥(なだ)めながら小さく鼻で笑った
太陽はまだめらめら燃えていたものの
星屑たちは泣くのをやめた

ああ 愚かな人間たちよ
私たちは心が広いからこの程度のことは許してあげよう

あの花の美しさに免じて許してあげよう

けれども 戦争ならいつでも応じるぞ
愚かな人間どもよ
私たちなしでどうやって生きるというのだ?

ああ 愚かな人間たちよ
花咲く夜空は戦争の幕開けの意思表示なのか?
それなら受けてたとう

けれどもその前に休憩だ

月はそのまま眠りへ落ちた


2004.8.13  22:52
2004年08月01日(日)

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