| 蛍桜 |
| ≪BACK | TITLE LIST | NEXT≫ |
| 名もなき |
|
私は自分の笑顔がだいっきらい 普段、ばかみたいによく笑うせいか不意に撮られた写真には 自分の笑顔が度々撮られていて それを見るたびに、すごく嫌になる ふと笑いながら鏡に目が行った時 もう笑わないでいようかとおもうくらい笑顔が嫌い 笑ったらすごくブサイクになる それは、笑う前も同じことなんだけど だけど、だいっきらい ++ 風に吹かれている木々を見ながら あなたのことを思い出した もう会えなくなって何年になるの? それさえ忘れてしまった あの頃より、強くなったよ あの頃より、大人になったよ もう、あの頃みたいに何も考えずに あなたの重荷になんてならないよ もっと、あなたのこと考えてあげれるようになったよ だから帰ってきてよ 報告したいことがたくさんあるんだよ 随分多くの時間が流れたんだよ だけど、もう、私は あなたとのつながりを絶ってしまった あなたが帰ってきてくれても分からない 大切な、大切な猫に頼んで、分かるようにはしているけれど ねぇねぇあなたはもう居ないの? ねぇねぇどうなのよ もう居ないという報告さえ来ない あなたはどこにいるの どこにいるのよ、ねぇ! 生きていてくれていますか 笑っていてくれていますか こう考えることが重荷ですか あの頃から何も、何も私は変わっていませんか あなたが、生まれてきてくれて あなたと、出会うことが出来て めちゃくちゃよかった どれだけ木漏れ日が差し込んでも私は笑えないけど たくさんの木々が見守ってくれていたらいっぱい泣ける もう一度言う あなたに会えてよかった ++ どんなに溺れて行っても きっと私は死ねない 闇が好き まっくらに空に塗られるあの闇が好き 小さな空間に閉じ込められるあの闇が好き だけど きっとどこかで光と繋がってる どんなに深い闇でも、きっとどこかで光が差し込んでくる 闇が好き だから 光が好き ++ イルカは私に「好きだよ」と告げる 私は笑って「はいはい」と言う イルカはそのまま泳いで行く 私は泳げないままその場に立ち尽くす イルカが足がほしいと泣いた だったら私のあげる、と 私は自分の足を捨てた イルカは手に入れた不慣れな足を嬉しそうに動かす 私は失った足をただ見つめる それでも私は泳げない イルカは泳げるのに 歩けるのに 2004.5.10 18:38 |
| 2004年05月02日(日) |
| ≪BACK | TITLE LIST | NEXT≫ |
|
My追加 ‖ メール enpitu skin:[e;skn] |
|
Copyright (C) 蛍桜, All rights reserved. |