ここ数日間、ちょっとした体調不良が続いている。 図書館に行ってみたり、勉強になりそうな本を読んでみたり、 犬と散歩してみたりするものの、いまいち回復しない。 なにかの病気というよりも、不思議な疲れ方をしているんだろうか。 こういう日はアクエリアスなど、機能性飲料がやけに美味しく感じる。 いやというほど毎日汗をかいているのだ、水分補給は怠っちゃあいけない。 今日は気分転換にDVDも見てみる。 妹のおすすめ・「猟奇的な彼女」。 『ラブストーリー』っていうジャンル分けだったわりに相当笑った。 確かに恋愛の話だけど、そういう恋もいいね、ははは。という感じ。 この映画を観て「泣けた」とおっしゃっていた方がいたけど、 まあ確かにほろっとする感じのシーンもあったけど、 私はどっちかというと「あー!」という感じだった。 ラストシーンでは、“モノマネ王座決定戦の時、審査員席で 「あー!(似てるー)」と感心してうなずいている榊原郁恵”みたいな リアクションをしている自分がいた。笑って納得。 なんというか、関根勤さんと一緒に観たい映画。 「これ強引だよねー」とか、関根さんのコメントが聞きたいシーンが満載。 映画を観るのって、ひとつの賭けだと思う。 二時間という時間と、少なくともレンタル料金ぐらいを投資して、 楽しめるかどうかは作品次第。 とはいえ、『観て後悔した映画』って私自身記憶にないんだが……。 めったに観ないから、相当厳選しているっちゃあ厳選しているし、 その前に細かく評価する目がないっていう可能性も多々ある。 あっ、『観たけど記憶に残らなかった映画』っていうのはあるかもしれない。 いかんせん記憶に残っていないのでなんとも言えないが。 最近、映画とか本とか、そういうものに触れたくなっている。 こういう状況は人生初かも知れない。 TSUTAYAのカードを作ってはみたものの放置していたら、 妹が勝手にいろいろ借りてくるようになったからかもしれない。 もし家族がいなかったら、というか家族と距離のある付き合いをしていたら、 私はもっと狭い人間になっていたんだろうと思う。 体力に自信のない人間の視野は、どちらかというと狭くなりがちである。 誰かが傍らでわがままを言ったり、無茶を言ったりしてくれた方が、 むしろ荒療治になったりするのかもしれない。 こないだも妹が「ラスト・サムライ」のDVDを借りてきた。 その時、私と母はたまたま忙しくて観なかったのだが、 唯一それを鑑賞した妹が、内容を説明してくれた。 (以下・ネタバレ注意) 「なんかけっこー昔の話でー、渡辺謙さんがいんじゃん。 トム・ハンクスが日本に来るんだけど、 小雪が渡辺謙さんの妹?妹っぽいの。 で、小雪がトム・ハンクスの面倒を見るんだけど、無理っぽい系で」 (略) 「で、最後渡辺謙さん死んじゃって、 トム・ハンクスは天皇に、 『渡辺謙さん死んじゃったよ』って言うの。 で、死んじゃって終わっちゃった。」 ……わからねぇよ。ネタバレもしてないよ。 まず、“トム・ハンクス”と“小雪”は呼び捨てなのに、 “渡辺謙さん”だけが急に『さん付け』なのもなんか変だ。 タイトルで「ラスト・サムライ」って言ってる時点で 「昔の話」「死んでしまう」ことくらいはさすがに予測できるんだが、 彼女にとってはそれなりに新鮮な情報だったらしい。 しかし、ここまで緊張感のない語られ方をしてしまうと、 かえって映画が観たくなってしまった。 映画の解説者になってほしいもんだなあ。なれるもんなら。 |