朝目覚めると、泣いていた。 ……みたいな書き出しで始まる某小説が、今映画化されて大人気だけど、 私の場合。 朝目覚めると、頭痛がしていた。 ……はい、これはやる気なくすよね。 一日の始まりからいきなり頭痛って。 でも、根性で起きあがるのです。 また椅子かなんかに座って寝ちゃうかもしれんけど。 そして、今朝の場合はこの頭痛だけじゃなかった。 朝目覚めると、鼻が詰まっていた。 これも怖いのだ。 なんせ、ふと気付いたら息苦しいのだから。 そんなわけで(?)、頭と喉の調子が悪い。 乾燥してるせいだろうか。 でも、乾燥しないようにクーラー切って寝てるんだがなあ。 朝目覚めると、汗をかいていた。 そりゃあ、夏だから。 天気予報では毎日、私の体温くらいの最高気温ばっかり表示されているのさ。 朝起きたら泣いていた人もいれば、 頭痛したり鼻詰まったり汗かいたりしている人もいる。 いろんな朝があるものだ。 新しい朝が来た、希望の朝が。という唄は、 今年の夏もどこかの小学校の運動場で流れるのだろうなあ。 藤山一郎さん。いつ聞いても、歌のお上手な方でした。 前に留学生の方と話していて、たまたま夏休みの話になった時、 「夏休みのラジオ体操」の習慣のことを知らなかったので ある時説明してあげた。 「へぇー、不思議な習慣だねー」的にリアクションしていた。確かにね。 だけど私も実は、夏休みのラジオ体操にまともに参加したことがなくて、 夏休みに従弟の家に遊びに行って初めてその習慣を知ったのだった。 ヘンなことで苦労してるよねぇ、小学生って。 あと「毎日絵日記を書け」という宿題、とか。 日記に書くようなことなんて、子供の場合滅多に起こらないと思うんだが。 それこそ、「今日はずーっと鼻が詰まってました」みたいな ショボい内容になっちゃう日もあるだろう。 そんなカッコ悪いことを恥ずかしげもなく日記に書けるようになるには、 少なくとも私ぐらいのオバサン度がなくてはいけない。 純朴な若者=小学生には無理である。 そんなこと書いたらいじめられるよ、と言って涙を浮かべたりする世代だ。 今日の出来事を日記に書くんじゃなくて、 日記に書くために出来事を起こすようになる。 なんとも、本末転倒な感じ。 ちなみに私はここの日記には、何もなかったら何もないように書いている。 そんな時は「ああ、今日は特に何にもないんだ」と思っていただきたい。 今日の出来事じゃないことでも延々と書く。 たぶん、狭義での日記になっていないことも多い。 小学生時代の私は、ちょっと珍しいタイプの学校にいたので、 ラジオ体操も毎日の絵日記もなかった。 そのかわり、夏休みの宿題が多すぎて父兄達からクレームが出た年もあるように、 また違う意味できつい生活をしていた。 当時も「私ら、ヘンなことで苦労してるよねぇ……」と思ったものだ。 子供というのはどっちみち、ヘンな苦労を経なきゃいけないんだろうか。 |