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中年男性が買いそうなビジネス雑誌しか読まない
2004年05月21日(金)

ここまでの三日間で、四社分のエントリーシートを書き上げながら
三社に会社訪問。さらに墓参りにも行った。
ゆったり派の私にしてはけっこうハードな同時進行っぷり。
うーん、二十代!って感じがするなー。この慌ただしい忙しさ。
いやいや、五十代も忙しいけど。ただ質は違うんだろうな。
十年前頃の忙しさにくらべて今の方がポジティブな感じはする。
当時は義務教育の元で「やらされてる」感が強かったが、
最近は「飛んで火に入る夏の虫」になってる感が強い。
なんか(虫が苦手な者として)嫌なたとえだが、
自分から飛び込んでやるぜという能動性は加わっている。
共通しているのは、社会に対して「要するに、わけがわからんがな」と
漠然とした不安を覚えていること、だろうか。

忙しくしていないと不安で、
わざとタイトにしたスケジュールが功を奏しつつある。
「返事待ち」のあいだずっと家にいるのは非常に不安である。
私なにかマズイこと言ったかな、あの時面接官がちょっと表情変えたのは
どういう意味だったんだろう、とか、前回の面接の分析が
ネガティブな方向に傾いていってしまう。
そして来年、何者でもない宙ぶらりんの生活が待っているような
気がして怖くなる(仮にどこかの「正社員」になれなくても、
「○○を目指してフリーアルバイターになります」と胸を張って宣言
できているのであればそれも一つの生き方だとは思うが、
それができない場合がすごく怖い)。
そんなふうに不安に押しつぶされてうなっているよりは、
説明会にでも参加して社会勉強するのがよろしかろう。
でもそうして黒いリクルートスーツの群れに溶け込んでいると、
なんかむずむずしてくるのも事実。
ただ聞くだけの体勢、十把ひとからげな状況を
そのうち抜けだしてやるんだ、という目立ちたがり屋の本性がうずく。

就職活動をしばらくやってきて、
私は「目立ちたい」という願望が強いんだ、ということを再認識した。
それは地位を得たいとか優秀でありたいという意味とはちょっと違う。
喋ったり、バカなことを実行して笑いを取ったりしたくてしょうがない。
将来の夢を聞かれれば、総じて「面白く、こっそり目立ちたいなあ」であり、
面接も毎回「ちょっとびっくりさせてやるぜ」と思いながら喋っている。
どこのフィールドでどう目立つことが自分的に素敵かを
見極めている時間が今である、という気分にもなってきた。
とにかく目立つ!ことが好きだったら芸能人になるのが早いかもしれないが、
○○通の間で目立つ!っていう方向に、すごく惹かれている。
「知る人ぞ知る」感じのエネルギーを持った人。いいなあ。
出世欲は無いが、目立ち欲はわりと旺盛。
……なんか矛盾してる気もするが、この二つは絶対違うったら違うのだ。
運動は得意じゃないが、じっとしているのはもっと得意じゃないのだ。

そういえば、たまに面接などで「スポーツの経験は」と聞かれる。
それはねー、はっはっは(?)。プライバシーだもの(???)。
「好きな昆虫は?」って質問と同じようなもんだ(私にとって)。
……できることが偏っているのも、また味なのよ。いいじゃないさ。
好き嫌いの全くない人生は、私の場合はたぶん偽りである。

こんな質問あったらいいなシリーズ。
「好きな元素記号は?」
「P(リン)です。駐車場みたいだから」