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肌荒れ以上・皮膚病未満
2002年09月15日(日)

朝から、どういうわけか「各国の生活における宗教の役割」について
母親と論じあう。やっぱり、ちょっと変な親子だ。

気温が下がったので、喉が大変痛い。寒気もひどい。
それでいて、都内の美術館に「内藤ルネ展」を見に行く。
キャラクターグッズ文化のさきがけを学ぼうと思った。
すなわち、ほとんど偵察である。
女性のふりをしてレトロな館内に潜入(注:入館料はきちんと払う)。

所狭しと、50'〜70'年代に流行った少女チックな絵・キャラクター。
それに素直に感動する女性たちの群れ。
作者が男性だというのでびっくり。それにしては、
描かれている女の子たちが「男性作家の絵」としてはどうも異質に思えた。
普通に男性が女性を描く場合とは、動機が違う感じ。
作品内の女の子が、作者本人の願望や自己投影になっているのだ。
彼女たちは明るく、自信に満ちていた。
どう、私かわいいでしょ?と言わんばかり。
わがままな美人とか、高い化粧品の持つ優越感のような空気がリアルすぎる。
外側から完成品としての美しさを描写した、なんていうものじゃない。
なんせ女性の内面の魔性な部分まで描かれている作品もあったりして、
それは普通の男性や私には表現できない範疇のような……
つまり作者の方、私より(精神的に)女性ホルモンが多い方、なようだ。
…………なんだか納得。
どーにも空気が濃い館内をすりぬけて、深呼吸。駆け足で帰る。

女性のふりをして女性っぽい場所に出かけたので、いつもより肩が凝った。
女性のふりをする、ということはこの場合「しゃべらない」という意味。
私はしゃべらなければ地味な女性に見えるそうだが、
しゃべると爺さん(それも頑固な)等に見えてくる、というおもしろ体質だ。
ああ、妙に雄叫びたいー。
でも駅や電車は公共の場所なので、突然の雄叫びは不適切。我慢した。

  「はやさんはおたけびをあげた。
   乗客Aはショックをうけた!
   車掌はショックをうけた!
   乗客Bにはきかなかった!
   運転手は仲間を呼んだ!」

夕方から急に眠くなり、気付いたら数時間眠っていた。
そして、気付いたら左手が肌荒れを通り越して皮膚病の域に達していた。
動かすと痛い!こりゃ包帯巻いた方がいいのかな。

敬老の日なのに、今年も誰も敬ってくれない。
誕生日は祝うためにあるのではなくて、自分の生き方を見つめ直すための日だ。
正月もそうだ、クリスマスもそうだ。
でも敬老の日、こどもの日、父の日、母の日、勤労感謝の日に関しては、
純粋に「ありがとう」と感謝を伝える日だ。
誕生日はいいから、敬老の日に誰か何かくれたらいいのに。
ただ残念なことに、私は自分で思っているほど歳を取ってはおらず、
というより、私より歳を取った人がこの国にはかなりたくさんいるのだ。
こういうのは人生の先輩に譲るしかない。シルバーシートのようなものだ。

でも数ある記念日の中で「海の日」はよくわからない。
海のない県ではどうしたらいいのか。滋賀県は、湖で納得してもらうのか。