朝六時になぜか起床。それから就寝。つまり二度寝。 結構寝坊したのち、午後から学校。 傘を差してノートパソコンを抱えて歩くのは苦しい。 雨はパソコン持ち運びにとって邪魔だったりする。 (パソコンを持ち運ばない人にとっても邪魔だったりする。) 〆切前の学校は独特な空気が漂う。 幾人か、常時テンパっている。 シフト制24時間体制で誰かいる……私は泊まり込むほどの根性はない。 いや、根性とも違う何か。タフさ、みたいなものだろうか? それを持った人が泊まり込んでいる。多分。 自分もテンパりながら数時間経過。 後から数えると結局、5時間ほど学校にいた。 授業があるときは当たり前なんだが、最近では珍しい。 明日も明後日も学校。うーん、テンションが低めなまま多忙な感じ。 でもまだ今日は、疲れ方が爽やかめだ。 たまに疲れることをする、という今の状態だからこそだろう。 甘い気分じゃだめだ、もっと長期間体調を維持しなくては。 帰り道、満員電車で缶ビール片手にうつらうつらと 眠りながら立っている人がいた。 遅めの時間に帰るのが嫌な理由の一つに、 飲酒しつつ乗車している人が増えることが挙げられる。 もっとも、昔は朝の7時台の電車にあからさまな酔っぱらいが 乗っていたのを見たが……。何時まで飲んでいたのだろう。 その後、ヤンママ!という感じの若いお母さんが子供を連れて乗ってきた。 化粧の派手なお母さんに連れられた子供は、本当に可愛く見えるものだ。 そのお母さん、声がすごい。 ハスキーとも違う、なんだか裏返っているような不思議ボイス。 常に「プライバシー保護のため」に機械で変えたような声である。 山口もえの声を初めて聞いた時以来の衝撃が走った。 満員の電車はドラマが詰まっている。 電車に一回乗るだけで、短編小説が二つくらい書けそうなほど。 ドラマを乗せて走るのさ。ご注意下さい。 閉まるドアにご注意下さい。 ……でも、本当に注意するべきは、閉まらないドアだ。 昔はうちの近所、ドアのない電車が走っていた。 みんな落ちないように気を付けたものだ、と当時を語る人あり。 閉まるドアにご注意下さい。 でも、閉まるドアがあるだけありがたいと思いなさい。 |