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もしもシリーズ美容院編
2002年05月30日(木)

FLASHを使えるようになろう。と、また思った。
ここ一年くらい、月に一回は思ってきたこと。
が、思っているだけで未だに使えない。
そんな日々にLet's Say good-bye、とばかりに一念発起し。
これ以上ぐだぐだしていたらストレスが溜まってきそうである。

卒研でやろうとしていた内容を、
すでに先にやられていることに気付く。
それも気付いたのは、美容院で。
読んでいた雑誌の記事に関連があったのである。
……ただでさえこぎれいな場所に慣れていない上に
そんな発見まで加わってしまい、
一歩間違えば手頃な呪文でも口ずさみかねないほど動揺した。
沸きあがる衝動というのは、大半は抑えるためにあるのだ。

妹と、美容師さんて大変だねえと話す。
その一番の理由はその技術でもセンスでも立ち仕事の疲労でもなく、
「静かに振る舞わなきゃいけないんだ」ということ。
二時間に一回くらい、歌い出したくならないんだろうか。
ああいうパターンが決まっている場所は、ムズムズするもんだ。
昔のドリフのコントで「もし、こんな威勢のいい銭湯があったら」とかいう
もしもシリーズがあったが、その気持ちがよくわかる。

もしどこかに、いぶし銀の美容室があったなら。
頑固で取材拒否。都内の国道沿いなどにひっそりと存在し、
営業時間以外はのれん(!)を出しておらず、一見普通の民家だ。
店長じゃなくて、親方がいる。
毎朝4時に起きて、仕込み(※スタイリング剤の)にかかる。
洗髪するとき「かゆい所はございませんか」とかは聞かずに、セルフ。
むしろ洗髪じたいがセルフの場合もある(自主自律の精神)。
漆塗りの椅子(?)の横には雑誌が置いてあるはずもなく、
松尾芭蕉句集といった、機会がなければ読まなそうなセレクトになっている。
店のBGMは7割が演歌、2割が親方の自作曲で、1割が地元の民謡。
日本の心にどっぷりと浸かりながら、最低でもひと味は違う髪型に。
(ちなみに、髪型の選択権は親方にある。)

……いかん、またおかしいわい。
でも、そんな自分にふと気付く、こういう瞬間もまたいいものだ(?)。