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はやさん街へ行く
2002年05月01日(水)

と、絵本のような題名を付けてみる。

今日は地下鉄に乗って都会へ行った。
就職試験というものを受けるためだ。
一般職なので、ダメもとというやつである。
一般的な就職試験はどういうものだろう、という興味ゆえだ。

そんなこんなで就職試験を終え、
てくてくてくてくと歩く。
景色の見えない地下鉄がいやになったので、
帰りはJRの駅まで歩くことにしたのだ。
途中、色々な店があった。(店というのはこの場合、
すべて食べ物屋を意味する)
なにしろ昼ご飯を食べる時間がなかったので、
はやさんはすっかり腹ぺこである(ちょっと絵本風の単語)。
しかし、なんだかおいしそうな洋食屋さんには
一人で入りづらい感じがしたし、
逆にファーストフードは「普段来ない所に来たのに」と
敬遠してしまう。
腹減ったなー、というシンプルな欲求を胸に歩く。

こういう車がたくさん通るデカイ道の脇には
なぜか決まってツツジが植えてある。
アスファルトに咲く花、という感じ(涙の数だけ強くなれそうだ)。
花の香りと排気ガスの臭いが混じった熱い空気がなんだか懐かしい。

もし東京に就職することになったら、と考える。
東京にはいい想い出も悪い想い出もたくさんあるので、
まだまだ知らない場所ももちろん多いのだが
「過去の場所」というイメージがある。
思い切って「新天地」を求めるなら遠い場所がいいんだけどな、と
先月行った関西を思い出す。
最近、地方都市に行きたいと思うようになった。
電車の多い地域で、なるべく東京っぽくなくて、
ほとんどの人と言葉が通じて暑くなければ理想的。

車が運転できないから、地方やアメリカで就職は難しいかもしれない。
いや、いいのさ、真の電車好きは免許なんていらないのさ。

そういった調子でJRの駅に着く。
あっ、腹ぺこのまんまだな。まあいいか、カロリーオフ政策(?)。
そして、はやさんは太り気味を気にしながら帰っていったとさ。
めでたしめでたし。


(※こういう物語はめでたい結末でないと
 終ってはいけないルールになっているため。)