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プレーン
2002年03月23日(土)

とある真面目な記事を書くことになって、苦心する。

文章を書くのが苦手というわけではないが、
かしこまったふりを装うのが不得手なのだろう。
どうしても、余計な味付けをしたくなる。
だから余計な味がしないトマトジュースはすごいと思う。
(実際その商品を飲んだことはないのですごさの確証はもてない)
余計な味がしないものにもちゃんと魅力がある。
たとえば無印良品。環境にも優しそうだし、周りの家具とケンカしないことが
人気の秘訣だとかなんとか。
一流のモデルさんというのは、いい意味で個性が薄いように見える。
その人ではなく、服や髪型などが主役であり、
そういった場を脇役に徹することで引き立てるのもプロなのだろう。

先日就職試験的な場で、少しばかり余計な笑いを取ってしまった。
現実的には吉と出るか凶と出るかが微妙な要因だが、
私の中では「おっしゃぁ!」という感じだった。
相手が「お、ちょっと予想外だな」という顔をするのを見るのが
妙に好き、という私の性質ゆえである。
ちょっとびっくりさせたくなる。ちょっと違和感を演出したくなる。
自分が目立ちたがりだと最初に自覚した時は軽く優越感を感じたが、
目立っていい場と、目立たない方がいい場がある。
的確に判断して器用に使い分けなくてはならない。
それはしんどいが、それをきっちりやらないとアホである。
(まぁ少々アホでもいいか、とも思ったりするが……)

誰でも最初は荒削りに泣きわめく赤ん坊で、
自分の主張をひかえることも時には重要なことだ、と学ぶために
社会と関わる。そして丸くなってゆくものだが、
その丸くなり方にも個性が表れる。
個性をどこで遠慮するか、どこで発揮するか。
その判断にも個性が表れる。

そういえばケーキを食べるときは、どんなケーキを選ぶかだけでなく、
扇形のどこから食べるかにもその人の個性が出る。
そんな心理テスト、どこかにありそうだ(が、探す気は別にない)。
だとしたらひと口で丸飲みする人はどんな性格なんだべ?
…と思ったところで電車が駅に着いたので、その思考は停止。
駅構内を歩きつつ、「あ、またくだらんことを考えてしまった」と小さく後悔。
〆切の迫った記事のことでも考えておくべきだった。