今日は美容院へ。 誕生日の月に行くとトリートメントが無料、 ということで行ってみた。 女性を対象にした洗顔フォームのパッケージ(というか 『製品の紹介』)について考えていたため、 女性向けの雑誌を繰りながらも、心は内容よりも レイアウトや配色やコピーのことに集中していく。 こういうのを職業病というのだろう。 周りで美しさを目指して働く美容師さんたちは、 まさか私が『女のハートをわしづかみしてやる!』などと もくろんでいるとはつゆほども知るまいて。 ぱっと見は野暮ったい学生にしか見えないし、 美容院ではハイテンショントークも炸裂しないから 本当にさりげなく見えることだろう(学校などでは本性を現して いるので、とっくに「あいつ、学年で5番目くらいにヘンだぜ」と いう認識で見られていることだろうが)。 人がなにを考えているかなんて、皆目見当も付かないものだ。 自分を例に挙げると本当にそう思う。 電車で隣りに座っている人だって、もしかしたらライバル会社の 重役かもしれない(なんのライバルだ?)し、 知名度の低い名探偵かもしれないし、じつはオカマかもしれないし、 あるある会員かもしれない。 当たり前なことだが、 たった惑星一個だけで60億人くらい人が住んでいて、 いろんな顔で、いろんなことを考え、いろんなことをして生きている。 一人の人間の持つ要素だけでも数え切れない。 スキャナーで絵をパソコンのデータに変換するように、 地球をでっかい機械に取り込んでデータ化することはできそうもない。 つまり生モノは生だからこそ、信じられる。 パソコンをいじるのは嫌いじゃないし面白くもあるけど やっぱりアナログに惹かれるのは、そのへんのヘリクツゆえなのかもしれない。 |