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Kくんのこと
2002年02月07日(木)

ご本人がここを見ることはないだろうと思うので書くが、
私は去年あたりから、同じ学科のKくんが気になって仕方ない。

知ってる方は「ああ、なるほど」と思うだろうし、
知らない方は「?」と思うことだろう。

Kくんは、とにかく気になる人だ。
どういう程度の気になり方かというと、
『中尾彬のマフラーのねじり具合が気になる』と思ったときと比べて
だいたい26倍くらい気になる。そして、
電車の中の酔っぱらいに肩を叩かれ「ヨッどうだい」と聞かれ、
『どうだいって聞かれてもなぁ』と思ったときの2倍以上は戸惑う。

まず、髪型が気になる。風貌が気になる。口調も気になる。
……これ以上は肖像権の問題で書けない。
しかしこれだけは解って欲しい―――彼は、
私に「敗けた」 と思わせた程の人物だ。
私はまだまだ小物だな、と思った。その反面ちょっぴり安心。
変わり者の心は複雑である。

今日は、Tくんにこんな話を聞いた。
ある夏の日、Kくんに住所を聞かれて答えたTくん。
Tくんの家は非常に遠い。学校から電車で2時間半かかる。
だから思ってなかったのだ、まさか急に遊びに来るなんて。
しかも、車で。高速も使わず。
……どうも、車を買ったのでどこか遠くに
行ってみたい時期だったようだ、とTくんは分析し、
あの人変わってるよね、と寂しげに笑った。
そのTくんは、私のことをてっきりB型かAB型だと思ったそうだ。
はっはっは、A型なんだよ。
A型にも、風変わりな人間はいるんだよ。学びたまえ(←何様?)。

やるべき事が多くて死にそうな時、急にKくんのことを思い出した。
それは、試験前に掃除をしたくなる学生や、
カラオケで急に浜田省吾を歌いだす女子大生や、
納豆ご飯と共にグラタンを食べてしまう日本人の味覚と似た現象。
抹茶ミルクとかいちご大福とか、アフロ犬とかも基本は同じ原理だと思う。