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218.8
2002年01月31日(木)

この数字は何かというと、今日一日の私の
電車での移動距離(単位・km)。
ちなみに、東京-焼津間が193kmである。

今日はどうしても夕方の授業をサボりたいと思った。
朝っぱらから英語の聞き取りテストで、
その後5時間も待たなくては授業は始まらない。
正直、嫌気がさしていたのだ。
こういう日常にも、繰り返しにも、政治にも。
いいやだめだ、これ以上欠席したら余計
わけのわからんことになると思う恐れと、
帰って休んだ方がいいのかも、という危惧が
私の中で渦を巻いた。
ちょうど三陸海岸沖の潮目のようなイメージである。
暖流の魚と寒流の魚がメンチをきった末、
一つの結論に達した。

「5時間を利用して旅に出よう。」


……一時間後。
私は、知らない路線の知らない駅にたたずんでいた。
初めて来る場所だ。存在すら知らなかった駅。
野生の勘で飛び乗った電車が2両編成で、
完璧な単線で、ホームは都電のように(と
書いたところで都電自体がマイナーか…)
一つしかなく、つまり「行ったり来たり」する
のみの路線だった。
「すれ違う」ということがあり得ない、小さな路線。
見えるものは農家と畑、駅舎と見せかけていたのは
屋根のついたベンチwithゴミ箱。
駅員というものも存在しない小さな駅だった。

……風吹きすさぶ中、無人のホームで一人。
30分待った。
ようやく私を元いた場所へと帰らせてくれる
電車がやって来た!異様にうれしい。
どうやらこの路線、一時間に一本らしい。

最近は新宿だとかをうろついていたので、
こういう「電車が来たっ」「建物があるっ」という
素朴な感動を忘れてしまっていたようだ。
なんでもないようなことが幸せだったと思う。
って、これ昨日も書いたな。(なぜだ。)
人はいつしか、そういうことを忘れてしまう。
よくわからないけど、その辺のことを何か悟った。
ぶらり旅っていいもんだ。
何が良かったのかわからないけど。