11月18日、Suica発売。 私は発足当初以来のJRユーザー。 自他とも認めるJRユーザー。 なにしろ徒歩とJR以外の交通機関で通学した経験はゼロ。 バスも私鉄も使わず、自転車は乗れず(笑)。 Suica。という、新しい何か。 必要経費は最低500円。 これは買うしかないかな、と半ば好奇心で購入した。 ピッ、という小気味良い音。 カバンに入れたままでも通れる。 「おぉ、21世紀が来たっ!」と、 片田舎の駅で急に実感しているアホここにあり。 1990年4月、自動改札を初めて利用した時も、 都会の改札口で「わぁっ!!」と感動した。 80年代はもう古いぜ、という感じだったろうか(不明)。 当時導入されたJR初の自動改札機は、 渋谷駅と駒込駅にのみ設置された。 4月いっぱいくらいは、メーカーの方が 折り畳み椅子に座って毎日見張っていた。 そして、詰まっては修理、詰まっては修理。 まだ試験段階だったのかもしれない。 改札機の中を開けて修理する風景は今もよく見られるが、 当時のギャラリーにとってはその様子が珍しくて いい大人まで足を止めたりしていた。 そういえば見なくなったなぁ、 「裏が白い定期券をお持ちのお客様は、 駅係員のいる通路をご利用下さい」という貼り紙。 水が付くとにじんでしまう厚紙の白い定期も、 長いこと見ていないし。 技術はどこまでいくのだろう。 そんなことを少ない頭で考える。 もうこれ以上いいじゃない、と思う反面、 目新しい物が面白いとつい立ち止まって見てしまう。 通路だった改札がみんなのオモチャになり、 切符のハサミ跡は丸い穴になり、 厚紙は預金カードになった。 今後も色んな物を卒業して、時代は進化していくのだろう。 私もようやく、その流れをギリギリ実感できる 程度には長く生きたのだ。 改札に立つ駅員さんの足元に、 冬場は小さな暖房機が置いてあったっけ。 そんな光景も無くなったなぁと思い、 なんとなくここに書いてみる。 どれも小さな事なんだけど、ただ忘れないために。 |