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JRのおもひで
2001年11月21日(水)

11月18日、Suica発売。

私は発足当初以来のJRユーザー。
自他とも認めるJRユーザー。
なにしろ徒歩とJR以外の交通機関で通学した経験はゼロ。
バスも私鉄も使わず、自転車は乗れず(笑)。
Suica。という、新しい何か。
必要経費は最低500円。
これは買うしかないかな、と半ば好奇心で購入した。

ピッ、という小気味良い音。
カバンに入れたままでも通れる。
「おぉ、21世紀が来たっ!」と、
片田舎の駅で急に実感しているアホここにあり。

1990年4月、自動改札を初めて利用した時も、
都会の改札口で「わぁっ!!」と感動した。
80年代はもう古いぜ、という感じだったろうか(不明)。
当時導入されたJR初の自動改札機は、
渋谷駅と駒込駅にのみ設置された。
4月いっぱいくらいは、メーカーの方が
折り畳み椅子に座って毎日見張っていた。
そして、詰まっては修理、詰まっては修理。
まだ試験段階だったのかもしれない。
改札機の中を開けて修理する風景は今もよく見られるが、
当時のギャラリーにとってはその様子が珍しくて
いい大人まで足を止めたりしていた。
そういえば見なくなったなぁ、
「裏が白い定期券をお持ちのお客様は、
 駅係員のいる通路をご利用下さい」という貼り紙。
水が付くとにじんでしまう厚紙の白い定期も、
長いこと見ていないし。

技術はどこまでいくのだろう。
そんなことを少ない頭で考える。
もうこれ以上いいじゃない、と思う反面、
目新しい物が面白いとつい立ち止まって見てしまう。

通路だった改札がみんなのオモチャになり、
切符のハサミ跡は丸い穴になり、
厚紙は預金カードになった。
今後も色んな物を卒業して、時代は進化していくのだろう。
私もようやく、その流れをギリギリ実感できる
程度には長く生きたのだ。

改札に立つ駅員さんの足元に、
冬場は小さな暖房機が置いてあったっけ。
そんな光景も無くなったなぁと思い、
なんとなくここに書いてみる。
どれも小さな事なんだけど、ただ忘れないために。