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大先輩
2001年11月19日(月)

数年前に某大手企業から独立されたK氏の
講演会があった。うちの学校の有名なOBだ。

濃厚な2時間だった。
あくまでも俺は俺だ、という生き方を
貫いておられる方で、日本では各人の個性を殺すような
企業が多いことについて鋭く批判しながら、
熱く語る6×歳。お若い、というか生き生きしている。
ウン十年後、私もあのくらい元気でいたいものだ。

質問ありませんか、というのに誰も手を挙げない。
天性の目立ちたがりが功を奏して、私は挙手していた。
だって勿体ないじゃない、という感じがした。

自分が人と違う感じがするのは、
未熟だからなのか個性なのか。
それが解らないんです、悩んでいますと訊いてみた。
それは実は、幼い頃からの疑問だった。
すると舌の根も乾かぬ内に、「解らなくて当然です」と
はっきりとした答えが返ってきた。

やり方は周囲と同じでも、考え方は同化してはいけない。
自分の現在の稚拙さなど、うまく見えなくて当然。
悩まずに、やりたいことをやれば良い………

他の人にも言われてきたことだった。
ただ、特に彼の場合、気持ちいいくらいに即答だった。

なにかを熱心に続ければ、自然と向上していく。
ましてや好きなことなら、尚更。
その基本を大切にしていこう、と思った。