誰の生活にも、一つや二つ笑いどころがある。 そんなことない、俺の生活楽しくないよ、と思うのは ただそれを気付かずに見落としているだけなのだ。 とある四コマ作家の言葉によれば、 「ネタは考えるのではなく、拾うもの」だという。 どんなありふれた生活でも笑いのポイントはきっとある。 ある落語家は、自分が胃ガンの治療で胃を摘出した時、 それをネタにして笑いを取っていた。 そうまでできたら凄いなあと思うが、 面白くなりたいーーと叫んでいるだけでは そりゃ面白くなれないよなァと思った。 自分の人生の不幸や背負ったコンプレックスすら 一気に笑い飛ばすような、 そこまでひねくれた着眼点を持ちたいものだ。 しかし、ひねくれ度としては自分は充分かなと思うこともある。 MasterCardのCMを見ていた。 女の子がユニフォームを着て サッカーの応援をする時にかかるお金のCM。 「初めてのブルーのユニフォーム ¥5300」 「初めてのフェイスペインティング ¥1800」 「サポーターフラッグ ¥2800」 「その熱い思い priceless」 というCMを見て思った感想は、 第一位・「高っ!!」 第二位・「わ〜…こんなにかかるんだ?」 第三位・「これ、さらにチケット代もかかるんだよな?」 ………ますますスポーツ観戦から遠ざかる自分が居た。 などと世知辛いことを考えていたら、 アメリカン航空機が墜落した。 世界は色々複雑だ。ニュースを見ながら 顔をしかめていたら、日付が変わってしまっていた。 今日も存分に混乱したところで、 とりあえず眠ろう。 考えるのは最近苦手だ。 頭そのものはそんなに悪くはないはずだが。 私の頭は悪いというより、弱いのだろう。 |