Deckard's Movie Diary
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| 2007年11月24日(土) |
バイオハザード3 オリオン座からの招待状 ディスタービア |
どういうワケか3本とも映画館で観ています(苦笑)。まぁ、それなりに楽しめますよ。ただ、アンデッドに襲われる緊迫感はどんどん薄れていますね。っつーか、無いです。ぶっちゃけ、なんだか分からない世界にイっちゃってます。このシリーズはこの辺でもういいでしょう。
小さい頃に地元のオリオン座で遊んだ幼馴染の中年夫婦に招待状が届きます。ここまでは映画も同じですが、原作ではその中年夫婦が現在の状況を憂いながら、オリオン座の最終興行に行ったことから二人の間に微妙な変化が訪れるまでを淡々と描いています。浅田次郎の手になる小説は、どれだけ行間を読ませるかが作品の出来不出来を左右すると言っても良い“短編”の手本となるような作品でした。
さて、今作は原作でのメインだった二人は脇役に回り、オリオン座を守り続けた二人にスポットを当てています。原作にも触れられていたワケあり二人の物語。最後に上映する作品を原作の『幕末太陽傳』から『無法松の一生』にしたのは素晴らしいアイデアでした。前半は見事な出来映えで、傑作の誕生を確信したのですが・・・後半は失速してしまいました。原作の二人なのか?映画の二人なのか?結局はどっちつかずの印象が残りました。あまりに唐突な展開でちょっと白けてしまいました。個人的には『オリオン座からの招待状』という題名を変えても、最後まで映画の二人をメインに作って欲しかったし、原作の二人を絡ませるにしてもエピソードの一つで良かったんじゃないでしょうか?惜しいです。
この作品もノスタルジーを刺激するシーンが満載ですが、個人的なツボはピーナッツを入れる新聞紙で作った袋でした。懐かしかったですねぇ・・・。
ピッタリの役柄とは言え、加瀬亮も良かったし、原田芳雄もさすがでした!が、ナンと言っても宮沢りえです!ワンシーンだけで人々をスクリーンに引き釣り込む演技を披露しています。そのシーンだけで、今年の主演女優賞モノでしょう。それにしても、素晴らしい女優になったものです。彼女を観るだけでも映画館に行く価値はあるかもしれませんね。それにしても惜しい!残念です。
『ディスタービア』のネタは『裏窓』ですが、内容は全くの別モノ!簡単に言ってしまえばティーン向けのデートムービーですね。というワケで、ツッコミどころは満載ですが、野暮を言いっこ無しですね。どちらにせよ、テレ東のオンエアで十分!主人公の母親役でキャリー・アン・モスが出ていたのですが、か弱い女性役・・・似合わねぇ〜!ところで、ヒロイン役のサラ・ローマーって、ケイト・ブランシェットに似てますね(だから?)。
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