Deckard's Movie Diary
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第一次世界大戦を舞台にした複葉機空中戦映画と言えば60年代後半から70年代にかけて作られた『ブルー・マックス』『レッド・バロン』『スカイエース』辺りが直ぐに思いつくのですが、それ以降はサッパリでした!というワケで久々の複葉機空中戦映画『フライ・ボーイズ』です。そりゃ、真っ先に行きますよ!今作はドイツの撃墜王マンフレッド・フォン・リヒトホーフェンに関連した『ブルー』や『レッド』、戦争の悲劇を描いた『スカイエース』とも違い、どちらかというと青春モノです。
この時代の複葉機って、今で言えばクルマの免許を持ってれば操れそうな感覚がして、良い意味でのアナログっぽい感じがたまりません。 また、舞台がフランスというコトで兵舎が宮殿だったりしてロマンティックな気分にもさせてくれます。美しい風景に牧歌的な映像、戦時中とは言え全てがアナログ風味の穏やかな雰囲気が郷愁を刺激します。
人物描写が甘く全編に渡ってヌルいなぁ・・・とか、ロマンティックでも構いませんが、やはり戦争映画ですから緊張感やシャープな演出がもっと欲しかった!とか、映画を観ながら感じますが嫌いにはなれませんでした。それは、子供頃にプラモデルが好きで、ジオラマとかが好きで、近所の原っぱで空中戦ごっこをして遊んだ記憶のある男の子の心をビンビンと刺激するからです。子供の頃、プラモデルのグラマン戦闘機に2B弾を仕込み、シンナーをかけて火をつけ、爆発するところを観て心躍らせていた自分を思い出しました(苦笑)。それにしてもだ!どうして単館系の映画館でしかやってないんですかね?やっぱり、空中戦は大きなスクリーンで観たかったですよ!
話が逸れますが、個人的なツボはジャン・レノ演じる仏軍大尉が「ゼッペリンを撃墜しろ!」と言ってるとこでした(笑)。だって“ゼッペリン!ゼッペリン!”って何度も言うんですよ(笑)。そりゃ、レッドツェッペリンを思い出しちゃいますよ(笑)。で、映画でZEPを思い出しちゃうと、脳裏に浮かぶのは『ウェインズ・ワールド』でマイク・マイヤーズがギターショップで試し弾きをしようとすると店員が注意をしながら壁にかかっている『“天国の階段”は演奏禁止!』という注意書きを指差すところです。このネタ大好きなんですよねぇ!そう考えると映画好きも辛いです(←バカ!)。
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