Deckard's Movie Diary
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| 2007年10月17日(水) |
僕がいない場所 キングダム/見えざる敵 |
現代の『禁じられた遊び』という評価もありますが・・・確かにそう思わせる部分もありますが、やっぱりそれは褒めすぎです!そこまでの完成度はありません。が、決して悪い映画でもありません。ただ、地味過ぎるというか、もう少し演出に起伏があってもいいんじゃないでしょうか?もちろん、それでも生きる逞しさに溢れる主人公の“僕”クンデルに心打たれますし、儚い夢を見るいじらしさに切ない気持ちにもなります。どんな名前であろうと、子供は“子供”!“子供”という生き物は人類の希望です。どんなことがあろうと、こんな目に遭わせてはいけませんよ!
『キングダム/見えざる敵』さすがにマイケル・マンがプロデュースしているだけあって臨場感も緊張感も半端じゃないです。おそらく映画を観慣れていない人は相当疲れるのではないでしょうか?でも、これが映画なんですよぉ〜!TVドラマ紛いの最近の邦画とは根本的に違うんですよぉ〜!そんな、腹にもたれそうな勢いで寄り切ってくる本作ですが、好きですねぇ(笑)。なんてたって、この映画を観ている最中、この映画の世界にドップリと浸かってられたことですね。ぶっちゃけ!ありえないストーリーの連続ですが、そんなコトはどーでもいいです(いいのかよ!)
この映画で重要な扱いになっているセリフは、おそらくハムラビ法典(イスラム教とは関係ありませんが・・・)の「目には目を、歯には歯を」から来ていると思うのですが、感情に任せた復讐がいかに無意味であるかを描いています。自分が望んでいたことを果たした時、胸の内に渦巻くやりきれない思い・・・。それに気付くかどうか・・・どっちにしろ、ヤっちゃってから気付いても遅いんですけどね。ただ、オイラのように目の前を斜めに横切る人間に対して直ぐに「てめぇ!ふざけんなよ!ぶっ殺してやる!」と思ったり、なにかと考えなしで行動してから「(/・_・\)アチャ-・・、またやっちゃったよ!」と後悔している輩にとっては戒めとなる良い映画でした。
アレだけの事故を起こしていながら無傷とか、弾が一発も当たらないとかありますが、そういう状況の後に、並んでいるクルマの間から敵を狙い撃ちするシーンとか、仲間を捜し出すシーンとか緊迫感があったので全く問題ありませんでした。
“見えざる敵”とは人の心の中に住むバケモノのことなのは明らかです!
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