Deckard's Movie Diary
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2006年09月30日(土)  マイアミ・バイス

こういう刑事モノが観たかったんですよ!娯楽大作を期待する人には全くの不評だろうけど、
実は上司が!とか、実は同僚が!とかいうストーリーはうんざりなんです。オイラはストレートでシンプル、それでいて深みのある人間描写っつー刑事モノが観たかったんです。暗くていいんです。だいたい、人を殺し得るような状況の人間達の話なんですから、ノー天気なギャグや笑い、コンビで息ピッタリ!みたいなノリなんて全くいらないです!TVシリーズに思い入れがある人にも評判はイマイチだったようですが、オイラは全く思い入れがありませんでした。っつーか、ドン・ジョンソンって薄っぺらな印象しかないんだよんなぁ・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ で、コン・リーですが、彼女の抜擢は大成功ですね。この作品における存在感はまさにヒロイン!と呼ぶのに相応しいモノです。おそらく、この役がハリウッド女優でしたら、脂っこ過ぎて胃にもたれてますよ!マイケル・マンは女を描くのも上手いですが、同じように音楽のセンスも抜群です。ちょっと多用し過ぎるきらいはありますが・・・(苦笑)。それにしても、マイケル・マンという監督は渋いなぁ・・・同じような印象を与えるトニー・スコットと比較すると分かり易いんですが、トニー・スコットは監督業を重ねながら演出を磨いて来た人で、最近は本当に上手くなったんですけど、マイケル・マンは元々頭の中にあったイメージを映像化している感じで、その違いは一流のチェーン店と、一代で築き上げた味の違いなんですよね。だから、トニー・スコットの映画は万人にそれなりに受け入れられるんですけど、マイケル・マンの映画は微妙です(って、誉めてないじゃん)。職人監督と映画作家の違いってとこでしょうね。


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